ロシアの誕生会といえばコレ。楽天のセルゲイさんが大好きだった「亀ケーキ」を再現!―おふくろの味編
楽天スタッフのセルゲイさんのおふくろの味「亀ケーキ」を再現しました。ユーモラスで愛嬌のあるケーキですが、なぜ亀の形に?気になるロシアの不思議について、真相に迫ります!
農むすび編集部メンバー:ゆるふわっとやってみるキカ、撮影アシスタントのまっつん。海外ゲスト向けのキッチンスタジオ・料理監修の高嶋純子先生「JJ Kitchen in Tokyo」@代官山にて撮影
なぜ、亀なのか聞いてみた
キカ:ロシアの台所編「ビーツボルシチ」に続くおふくろの味ということで、セルゲイさんが小さい頃大好きだった味や、お母さんの手作りおやつなどありますか?
セルゲイ:ロシアといえば、小麦ですね。小麦粉を使った料理(パン、ケーキ、クッキー)が本当にたくさんあって、中でも「亀ケーキ」は子どもたちの間で知らない人がいないくらいポピュラーだったよ。作り方はとてもシンプルなのに、かわいい見ためと甘さで大人気!うちの家庭でも、誕生日のお祝いの時には必ず出てきて、家族や学校の友だちなど、みんなでワイワイ楽しみながら食べてたよ。いろんな思い出があるね。
キカ:ホームパーティーのお祝いごとには欠かせないのですね!とてもキュートなケーキですが、ズバリお聞きします!「亀」が気になってます。子どもが好きな動物のケーキで、日本では亀ってなかなか発想に出なくて…。むしろ日本では、亀は長生きする動物として、おじいちゃん、おばあちゃんの長寿を願うなど人生の先輩むけの印象があるんだけど、ロシアでは亀が人気なのかな?
セルゲイ:うーん。ロシアで亀はそんなに人気なかったな。そういえば、なんで亀になったのかは知らないかも…。丸いクッキーをたくさん焼き過ぎて、なんとなく上に積み重ねていったら亀みたいな形になったとか、そんな感じじゃない?(笑)
キカ:え…。なんとなくですか?(汗)
セルゲイ:そう。インターネットで調べてみても亀の由来は特に載ってないし、正解はわからないな~。知ってる人がいたら教えてね!
亀ケーキの材料
セルゲイさんが子どもの頃大好物だった亀ケーキのレシピは、今回のためにウラジオストクに住むお母さんからレシピを取り寄せて、日本語に訳してくれました。
<材料:7人分、所要時間:調理時間50分~>
―小麦粉 130g
―砂糖 220g
―サワークリーム 300g ※
―バター 7g
―チョコレート 50g
―卵 4個
―バニラシュガー 小さじ1個※
―膨らまし粉 小さじ1/2個
―カカオパウダー 大さじ1個
※バニラシュガーが手に入らずバニラエッセンスで代用しました。
※ロシア料理のレシピにかかせない「サワークリーム」はお忘れなく!
いざ!おふくろの味を再現
Step1◆ケーキの生地を作る
ボウルに卵と砂糖130gを入れミキサーで混ぜてください。次に、半分の量の小麦粉と膨らまし粉を上下に動かしながら振り、卵を少しづつ加えます。5~6分くらいで材料が白くなります。その後、バニラエッセンスを加えます。残りの半分の量の小麦粉と膨らまし粉を混ぜてふるいにかけます。溶いた卵と砂糖を数回に分けて入れ、スプーンで丁寧に上下にかき混ぜあわせて下さい。
(POINT!)
粉は2回に分けて入れるとダマにならないよ。丁寧にやればとてもふわふわした塊のない生地になるはず。
Step2◆カラダのクッキーを作る
オーブンを180度まで温めます。熱が上がるまで、ベーキングパン(天板)にベーキングシートを敷いき、シートにバーターを塗ります。小さめのスプーンもしくは絞り袋を使って、生地をクッキーの形にします。焼き上がると大きく膨らむため、隣どおしのクッキーがくっつかないように、ひとつひとつの間にスペースを空けてシートに置いていきます。
ベーキングパンをオーブンに入れ、時々焦げてないかチェックしながらクッキーを6~7分焼いてください。
Step3◆頭と足としっぽのクッキーを作る
第一弾のクッキーが焼き上がったら、続けて第二弾は、全ての生地がなくなるまでクッキーを作ってください。第二弾をつくる時に、カラダのクッキーの他にも、亀の他の部位を模ったもの(頭1つ、足4つ、小さなしっぽ1つ)計5つ作ってね♪ 頭と手足としっぽはクリームをつけません。丸いクッキーは30個以上は必要です。作りすぎたらつまみぐいしましょう。
(POINT!)頭は長めに、足は小さめに、しっぽは尖らすなど、なるべく本物の亀に似ているように工夫してくださいね。
Step4◆クリームを作る
別の容器で、サワークリームと90gの砂糖をミキサーで混ぜてください。
途中、バニラエッセンス小さじ1を入れさらに混ぜます。しばらくすると、クリームがとてもふわふわして均質なものになるはず。最後に、カカオパウダーを入れてゆっくり混ぜてください。
Step5◆甲羅の形に積む
クッキーが少し冷めたら、肝心の甲羅を作りましょう!大きめのお皿を用意して、クッキーひとつひとつにクリームを塗り、亀の甲羅の形になるようにバランスをみながら、丁寧に並べて積み上げていきます。サイズにもよりますが、今回は、土台で8個、中段で5個、上段で3個乗せました。
(POINT!)
後で、ケーキを切る時に大変なのであまり高くしすぎないようにしましょう。
キカ:セルゲイさん、お手本写真と比べるとボディーが少しトゲトゲしているような…(大丈夫?)フォークでクリームを塗るとトゲトゲしちゃうから、スプーンで塗ってみては?
セルゲイ:ですね!あでも、フォークでイイや!
まっつん:セルゲイさん意外と頑固だな…
純子先生:まぁ、セルゲイさんしか正解がわからないおふくろの味だし、本人に任せましょうよ…。あ、でも、少し直させてください!!
一同:ほっ。
Step6◆完成♪
小さな目のおろし金でチョコレートを削ってふりかけ、ケーキの上から覆うようにデザインしていきます。溶かしたチョコレートで、目と口と手足の爪の模様を描いてください。絞りを使う場合は、最初にちゃんと描けるか余ったクッキーで練習すると安心です。最後に、頭と手足としっぽを飾ります。
(POINT!)
冷蔵庫に2時間くらい置いて、おいしいデザートの出来上がり!ひんやりと冷やして美味しく召し上がりください。
――完成品を味見。ロシアで食べていた亀ケーキの味と比べてどうですか?
セルゲイ:再現できたかは微妙だけど、とても懐かしい味!日本ではケーキに砂糖をたくさん入れる事をためらう人も多いみたいだけど、甘党ロシアは全くお構いなし。寒い国だから甘いものや強いウォッカが好まれるのかもしれないね。
――最後にみんなで美味しくいただきました♪亀ケーキは、濃いめの紅茶とよくあいますよ!
キカ:愛くるしい亀ケーキは甘すぎるんじゃないかとドキドキしながら、ぱくっといただくと…、サワークリームの酸味が甘さとほどよく調和され爽やかに!今まで食べたことにない不思議な美味しさでクセになりそうです。ロシアの台所に、サワークリームが欠かせない理由がわかりました。ご馳走さまでした。
編集後記
世界の台所・おふくろの味企画について
珍しい野菜が多いのが楽天ファームの魅力である一方で「食べ方がわからない」というお声や、レシピをインターネットで調べているユーザーも多いなと気づき、この企画を思いつきました。ふるさとの味をぱくっとひと口含むと、遠く離れていても一気に、時空や距離を超えて、記憶や想いがつながることってありますよね。食や楽天ファームのの野菜を通して、レシピだけではなく、ふるさとや世界の食文化を、ほっこり、つなげられたらうれしいです。キカ
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- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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