日本初2021年いちごマイスター！いちご好き農家が作る才色兼備ないちごの秘密＆いちご狩り情報

――いちご好きですか？
大好きですよ。物心ついたころからずっと好きです。
実はうち、両親がいちご農家だったので、新鮮ないちごが身近にある環境でした。牛乳に入れたりして贅沢に食べていましたね。（下の写真の中央がその頃）

――いちご農家のサラブレットですね
そうなんですが継いでないです。継がずに独立して、今は弟が実家を継いでいます。

――どんな経緯で独立することに？
最初は福岡の上場企業に就職しました。でも大企業にいると、自分でなくても代わりがいると感じてしまい、実家を継ぐつもりで宮崎にUターンしました。だけど両親にはまさかの展開で、本当に戻ってくるの？と言われ、まず1年間は無収入で就農だけさせてもらいました。

いちご栽培をして最初に思ったのは、いろいろチャレンジしたい！ということでした。

だから自分は最新技術を学んで、肥料濃度を計測したり、空間制御もしたり、水のやり方もいろいろ試していきました。

でもそれは昔ながらの栽培で積み上げてきた両親のキャリアとは違うから、自分は独立することを決めたのです。

――最新技術の学びはどうやって？
有名ないちご産地へ行って現地の農家さんに話を聞いたり、研修旅行に参加したりしました。実は宮崎のいちご生産は全国20位くらいで、技術も収入も低いのが正直なところなんですよ。

――どんないちご産地へ？
静岡、佐賀、長崎、長野など全国津々浦々いきました。近くの農家さんだと教えてくれないんです。ライバル心をもたれてしまって…でも離れたところ、例えば茨城の農家さんのところへ1人でいくと、本気度も伝わっていろいろ教えてもらうことができました。

――すぐに学びは活かせました？
そうですね。ただ、宮崎の気候に合う合わないがあるので、めちゃくちゃ失敗しましたよ。

――どんな失敗を？
一番はじめの失敗は、肥料が多すぎて、とんでしまった＝実がならなくなってしまったんです。
あとは、宮崎は暖かいので変な虫がいっぱいわきました。ある地方の虫だったら一発で効く農薬でも、気候によっては虫が進化したりして効き方が全然違うんですよ。

もうずっとトライ＆エラー！もどかしい！農業ってPDCAサイクルしかまわってない！いつもどこか1カ所、2カ所の畑では新しいことを試しています。
肥料に関しては、何百種類も使ってみていて、毎年配合も変えています。

――例えばどんな肥料を？
原料は、海外からも取り寄せます。ノルウェーの冷たい水にしか生えない海藻とかあるんですよ。それを使った発酵肥料やぼかし肥料をタイミングよくいれると、香りがよくなります。だしをとっているようなイメージです。
意識するのは、野菜も魚も人間もバランスよく栄養を摂ったほうがいいっていことですね。

――すごい研究熱心ですね？
学びが一番おもしろいですよね。サラリーマン時代は遊んでばっかりでしたが、起業して人間的に落ち着いてきてからは、自己投資が一番返ってくると思っています。

――栽培のチャレンジも？
そうですね。2018年頃に日本アグリマイスター協会の認定を知って、検査をしたのですが、糖度以外の数値が普通でクリアできなかったんですよ。

でもそこから硝酸イオン(硝酸態窒素)をとりのぞいたり、検査項目368項目について残留農薬検出なしを実現すればいいのだとわかって、土の成分や肥料の成分を計測して、計算していって、3年かけてクリアして、「いちごマイスター」の認定を受けました。それが2021年で、日本で初めてのいちごマイスターが僕だったんです。
今は更新していないのですが、農法は変わらず安全安心に作っています。

――いちごの美味しい食べ方は？
冷やして食べるのが一番です！口の中の温度で美味しさの感じ方も変わってくるんですよ。例えばソフトクリームは－3℃、アイスクリームは－20℃で、材料はほぼ同じなんですが、ソフトクリームのほうがまろやかに感じるでしょう？

いちごも同じで、日中に温まったいちごは例え糖度が20度あったとしても、甘いな～くらいにしか感じないんです。
だけど冷蔵庫でしっかり冷やしたいちごは、甘さがキリっと繊細に感じて美味しく感じます。

――いちご狩りの場合のオススメは？
寒い冬の朝が一番美味しいですよ！冷たいのはもちろん、一日の寒暖差があると糖度もあがるんです。うちは5月でも糖度20度を超えたりしますが、やはり朝がいいですね。
いちご狩りでは、朝一のグループだけ値段をあげていますが、朝一の予約が先に埋まります。

――夜はどうですか？
以前、カップル向けにナイトツアーをやった時は好評でした。貸し切りにして、シャンパングラスにいちごをいれて出したりして、ノンアルですが、大切なのは二人きりの時間ですからね。いちごはそんなにたくさん食べてなかったようです。

他にカフェも併設していて、映えるパフェを作ろう！とみんなで考えました。これは「いちご100粒パフェ」です。もちろん1人用のサイズもあります。

パフェは最初、ひどかったのですが（笑）、今はかなり進化して、年間で4,000個もでる人気メニューになりました！
宮崎にいらした際は、ぜひ食べに来てください。

――才色兼備な美人さん好きですか？
それは、もちろん好きですよ（笑）でもぜんぜん弱点があっても好きなんですけどね（笑）
前は本を1日に1冊くらい読んだりして、その中で言葉遊びとかいろいろしていました。

人間でも外見だけイケメンで性格が悪いのは微妙じゃないですか？できれば性格もよくて、外見も素敵なのが人間としても最高じゃないですか？
なんかいちごもそういう風にしたいなって思って「才色兼備」と呼ぶことにしました。

――どんないちごなのですか？
才色兼備と呼んでいる「ひめこいち」は、見た目が美しく、糖度が高く、美味しい、さらに安全＆安心ないちごです。
一般的ないちごの糖度は10度くらいなのですが、ひめこいちは糖度平均15度、最高で22度あります。

 ――平均糖度15度はすごい！今年の出来は？
今年はいいですよ。大玉で実もしっかりして、酸味もあって甘味とのバランスもバッチリです！

例えば「ゆめのか」という品種は、量がなる品種なので花数が多いと50個くらいでるのですが、それを8個に減らしています。
元気な花を厳選して、しっかりと光合成ができる環境を用意することで、形の整った輝く果実に成長しています。ぜひ楽しみにしていてください。

お届けはギフトにもぴったりのデザインで、女性はもちろん、お子様やご年配の方にも喜ばれています。

幼少期からのいちご好きが、「いちごでハッピーをお届けたい」という想いのもと、研究に研究を重ねた才色兼備ないちご「ひめこいち」。自信をもって皆さまの手元にお届けいたします。