管理栄養士はどう使う?いちご1箱が届いたときの保存方法や栄養素をご紹介
大量のいちごが届いたら?愛媛県西条市ひのいちご園さんから完熟いちご「愛~めぐみ」1箱(4パック)が届いたので、いちごにはどんな栄養素が含まれているのか、どう保存するのか、管理栄養士の私がご紹介します。
いちご1箱(4パック)ってどのくらい?
愛媛県のひのいちご園さんからいちご1箱(4パック)が届きました!いちごの可愛いお花が飾られていて、いちご農家さんの愛情と産地直送されてきた新鮮さが伝わってきます。
今回送ってくれたいちごの品種は、「紅い雫」と「あまおとめ」でした。異なる品種が入っていると、食べ比べができて楽しいですね。
大きな粒を並べてみると、その数28個。
そして、驚くのが1個あたりの大きさです。大きいもので約50gもあります。
いちごの一般的な重さは1個15gなので、約3倍もの重さです。こんなに大きないちごにスーパーで出会うのはなかなか難しいかもしれません。生産者さんからの直送ならではですね。
お味は、甘くておいしいのは言わずもがなですが、「紅い雫」はさわやかな甘さでした。酸味は強くないのですが、さっぱりしています。食感もさっくりとした感じで食べやすいです。「あまおとめ」の方がやわらかい食感でした。
いちごの栄養は?
いちごにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?今回届いたいちごが1個50gほどあったので、50gで栄養価※1を計算すると以下のとおりです。
・エネルギー・・・16kcal
・たんぱく質・・・0.5g
・脂質・・・0.1g
・炭水化物・・・4.3g
・食物繊維・・・0.7g
・カリウム・・・85mg
・葉酸・・・45μg
・ビタミンC・・・31mg
甘くてスイーツなどにも使われるいちごは、高カロリーかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、意外にもカロリーが低いのが特徴です。
いちごは1日に何個?
1個50gのいちごを(一般的ないちご3個ほど)は、ほんの16kcalほど。クッキー1枚(10g)は51kcal※1なので、その差は歴然です。なぜ、クッキーよりいちごの方が低カロリーかと言うと、脂質がほとんど含まれていないからです。
またいちごには、葉酸やビタミンCが豊富に含まれています。葉酸はビタミンB12と一緒に赤血球をつくるのを助ける働きがあり、ビタミンCには抗酸化作用があります。
健康な成人女性の1日に摂取する葉酸の推奨量は240μg、ビタミンCの推奨量は100mgです※2。
1日にいちごは何個?と聞かれたら、今回のような大きないちごなら2個、一般的ないちごなら6個ほど(100g)食べると、1日に摂取したい葉酸の約40%、ビタミンCの約60%がとれるのでいいと思います。
管理栄養士ならどう食べる?
こちらのいちごは高級なので、私なら正直に4パックこのまま生で食べます!
スーパーなどで手に入るいちごであれば、1箱あったら、生のままで2〜3パック、残りをサラダやジャム、スイーツにして食べることが多いです。
いちごが家にあると、今まで食べていたお菓子をいちごに変えるだけで、エネルギー(カロリー)を抑えつつ、ビタミンCなどを摂取できるな~と思います。いちごは包丁などで皮をむく必要もなく、忙しい朝にもぴったりですよね。いつもの朝食にいちごをプラスするだけで、彩りも鮮やかになり食欲もアップするので好きです。
保存方法は?
いちごは冷蔵庫で保管しましょう。あまり日持ちしないので、できるだけ早めに食べきることをおすすめします。もし、早めに食べ切れない場合は、ジャムやスイーツにすることで、いちごの味わいを長期間楽しめます。また、ヘタを取り除いて冷凍保存するのもおすすめ!牛乳などと合わせてミキサーにかければ、お家でいちごミルクを楽しめます。
来週は、栄養満点いちごレシピをご紹介します。
出典
※1 文部科学省 日本食品標準成分表2020(八訂)より算出
※2 厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020年版
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- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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