女性が農業ってどんな感じ?新米なでしこ農家ぬかみんの「農業あるある」リアルレポートVol.3
朝晩はすっかり冷え込む季節となりました。外での作業もしやすくなった今日この頃、農地の景色も変化しています。どんぐりや彼岸花、金木犀が秋を実感させてくれます。今年も後半戦、まだまだ学ぶことは多そうです!
パワー作業も気合いを入れて…!
この日はサラダ用野菜の作付け日。まずは前日にトラクターを使って立てた畝(うね)を、作付けできる状態に整えていきます。
そもそも何のために「畝」が必要なのかご存知でしょうか。
畝とは、作物を植え付けたり種を蒔いたりするために、土を盛り上げたもののことを指します。細長く直線状の畝を作っていくことを「畝立て」といいます。畝で水はけをよくしたり、栽培場所と通路の区別ををしたりと、畝立ては大切な工程です。
畝立ての仕上げに用いるのが「平ぐわ(ひらぐわ)」です。畝の始まりと終わりの崩れてしまっているところの土を畝の上にもちあげ、台形になるよう側面を固めます。これがなかなかのパワー作業。暑い日だと汗は止まらないわ、腰は痛くなるわ、腕はだるくなるわで、ヒイヒイうなってしまいます(笑)でもやりきったときの爽快感はたまらない!これからも先輩の体の使い方を観察して精進したいところです。
みんなで一斉播種(はしゅ)!
畝立てを終えたらマルチ(黒のカバー)を張り、いよいよ作付けです。
まずは種の準備をします。種は光や高温に弱いので冷蔵庫で保管し、クーラーボックスに入れて農地まで運びます。開封後の種は密閉容器に移し替え、間違えないように名前を書いています。大きな「大原女(おはらめ)」の文字が見えますね。
種の準備ができたら、マルチの穴に播種していきます。「播種」とは種を蒔くこと。土を軽く押さえて穴を作り、そこに種を2~4粒落とし(野菜の種類によって異なります)、覆土(ふくど)します。
この日は他の班からヘルプに来て頂き、一斉播種ができました。みんなでやると作業がぐんと進みます。協力することの大切さを実感した一日でした。
雨の日でも、もくもくと…
「晴耕雨読」という言葉がありますが、雨の日だって農家は農地に出ます。むしろ雨の日だからできることがある!雨の日は気温が低くなったり、土が湿ったりと、暑く日照りの日には適していない「間引き」作業がしやすいんです。
雨が降り出すとみんないそいそと合羽を装着。フードをしっかり被り、体が濡れないようにします。
足元が悪くなるなど、作業効率はやや落ちてしまうもの。だからこそ、1週間の作業スケジュールを組む際に必ず天気予報をチェックします。リーダーだけでなく、メンバー1人ひとりが常に変化する天気予報を確認することを意識しています。
私も学生時代は天気予報をほとんど見たことがなかったのですが、今では1日に何度も天気をチェックするようになりました。
最近の休日は秋の味覚を楽しんでいます
畑で育つ野菜も、スーパーに並ぶ食材もすっかり秋冬仕様となりましたね。食べ物で季節を感じられるのが、四季がある日本の魅力だと思います。
今年は栗を見かけるたびに買い物かごに放り込んでしまい、休日はせっせと栗仕事に勤しむ日々を過ごしました。この日は録画していたお笑い番組を見ながら鬼皮(栗の表面の硬い皮)を剥きました。
お供に、かぼすのカクテル:スプリッツァーを♪
スプリッツァーのレシピは、白ワインを炭酸水で割り、レモン果汁を加えるのが一般的ですが、柑橘が豊富な愛媛県ではアレンジ自在です。お手頃価格のかぼすで作ってみましたが、これがとにかく美味しい!すだちでもやってみたのですが、私の好みはかぼすです。ぜひお試しください!
柿、梨、ぶどう…秋が旬の果物の中でも、私が大好きなのが「いちじく」。とろっとした食感とまったりした甘み、そして他の果物に勝る「この時期限定感」が魅力的です。産地直売所でみつけた完熟いちじくの大容量パックを即買いし、ジャムにしてみました。
むっちり焼きあがったお手製のベーグルに、クリームチーズと一緒にいちじくジャムを挟みコーヒータイム♪残りは瓶に詰めて、秋を閉じ込めたこれからのお楽しみができました♪
カラーにんじんで食卓に彩りを♪レシピ紹介
にんじんといえばオレンジ色?
いえいえ、楽天ファームでは紫や黄色のカラフルなにんじんも栽培しています。そんなカラフルなにんじんたちで、普段とはひと味違う華やかな食卓に挑戦!今回はカラーにんじんを使ったレシピを紹介します。
★カラーにんじんのハニーマスタード肉巻き
<材料>
豚薄切り肉(ロース、バラ、ももなどお好みで)…10枚程度
カラーにんじん…約3本(オレンジ、黄、紫の3種類を使いました)
醤油、はちみつ、みりん、酒…各大さじ1
粒マスタード…小さじ2
すりおろし生姜…ひとかけ分
小麦粉、塩胡椒…適量
<作り方>
カラーにんじんを棒状に切ります。それを耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをかけ600Wで4分ほど加熱します。そしてバットや平たい皿に移し、冷まします。その間に調味料を合わせておきます。にんじんが冷めたら、豚肉でにんじんを巻いていきます。
巻き終わったら、塩胡椒をし、小麦粉をまぶし、巻き終わりを下にしてフライパンで焼いていきます。こんがり焼き目がついたらキッチンペーパーなどで油を拭き取り、合わせておいた調味料を加え、煮絡めます。皿に盛りつけて完成です。
<ポイント>
半分に切るとかわいい断面が見えてぐっと華やかになります。はちみつがなければお砂糖でも大丈夫です。
★カラーにんじんのくるみ白和え
<材料>
カラーにんじん…1/2本を3種類
絹豆腐…1/2丁
くるみ…5粒ほど(お好みで)
味噌、砂糖…大さじ1
生姜の搾り汁、ごま油…小さじ1
<作り方>
にんじんは千切りにします。耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをかけ600Wで2分半程加熱します。絹豆腐はキッチンペーパーで包んで耐熱皿におき、600Wで2分程加熱して水切りをします(時間がある場合はざるにあげてゆっくり水切りしても構いません)。
すり鉢でくるみをすります。すり鉢がない場合はフードプロセッサーにかけたり、厚めの袋にいれて麺棒でたたいたりしてもOKです。くるみが細かくなり、しっとりしてきたら、味噌、砂糖、生姜の搾り汁、ごま油を加えてすり混ぜます。そこへ水切りをした豆腐を加えて滑らかになるまで混ぜ、和え衣を作ります。
にんじんの水気を絞り(ふきんやキッチンペーパーなどを使うとよい)、和え衣と合わせます。器に盛りつけ、お好みでくるみを砕いてのせて完成です。
<ポイント>
くるみをごまに代えても美味しく作れます。にんじんは塩もみして水気をきった状態でもしゃっきりしているので、サラダ感覚で楽しめますよ。
★すりおろしにんじんドレッシングでカラフルサラダ
<材料>
カラーにんじん…1/2本を3種類
【ドレッシング】
すりおろしにんじん…1/2本
オリーブオイル、酢…各大さじ2程
砂糖…小さじ1
塩…ひとつまみ
胡椒…少々
<作り方>
ドレッシングの材料をよく混ぜ合わせておきます。
にんじんは千切りにして塩をふってしばらく置いておきます。水気が出てきたら水にさらして軽く塩をおとし、手でしっかり絞って水気をきり、ボウルに移します。それをドレッシングで和えて完成です。
<ポイント>
ドレッシングと和えた後、しばらく置いておくと味がより馴染みます。作り置きにぴったりのビタミンサラダです。お好みでくるみなどのナッツや、レーズンなどのドライフルーツを加えても美味しいですよ。
さて、カラーにんじんを使ったレシピ3品、いかがだったでしょうか。にんじんの代表的な栄養素β-カロテンは油と一緒に摂ると吸収率が高まるらしいです。だからナッツやお肉など脂質を多く含むものと合わせて食べるのもよさそうですね。
ただ、紫色のにんじんの色素は水溶性なので、茹でたり煮たりすると他の食材や煮汁に色が移りやすいのでご注意ください。レンジに入れる時は、オレンジと分けると仕上がりがきれいになりますね。
さぁ、ビタミンチャージして、寒くなる季節をがんばって乗り切りましょう~!!
◆なでしこ農家ぬかみんが栽培した100%オーガニック野菜はご購入いただけます!!
- この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
- 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。