いちごカヌレも!進化系カヌレも!おうちで作れる絶品レシピを管理栄養士がご紹介
第2次カヌレブーム到来と言われ専門店もできている「カヌレ」。おうちで作るのは難しそうに見えますが、意外と簡単に作れます!今回は基本のカヌレと超おすすめな「いちごカヌレ」の萌え断レシピをご紹介します。
カヌレとは?
カヌレとは、フランス語で「溝のついた」という意味の伝統的な焼き菓子です。正式には「カヌレ・ド・ボルドー(cannelé de Bordeaux)」といいます。
カヌレの特徴は、溝のついた専用の型で焼き上げ、食感は外側がカラメルのようにカリッと、内側はフレンチトーストのようにしっとりモチっとしているところです。
材料は牛乳、薄力粉、卵、砂糖がベースで一般的な焼き菓子と変わりませんが、バニラビーンズとラム酒、バターを加えて、香り豊かに仕上げるところに特別感があります。牛乳を多く使用するので、焼く前の生地はさらっとしています。
見た目はツヤっと高級感があり、ちょっとしたギフトにも喜ばれるスイーツです。
現在は、第2次カヌレブームと言われ、基本的な王道カヌレに加え、進化系カヌレと呼ばれる華やかなデコレーションのカヌレがどんどん出てきています。
基本のカヌレのレシピ
カヌレは、身近な材料で作ることができます。カヌレの豊かな香りに欠かせないバニラビーンズやラム酒もスーパーのスパイスコーナーや製菓材料コーナーで手に入るので、ぜひレシピ通り作ってみてくださいね。
カヌレの型は、シリコンよりテフロン加工の金型のほうが焼き色が綺麗に出ます。カヌレ型は可愛いので、チョコケーキやフィナンシェを焼いたり、カラフルなフルーツゼリーの型にしたり、持っているといろいろ楽しめますよ。
<材料(直径5.5cm型6個分)>
牛乳・・・200ml
バニラビーンズ・・・1/4本
砂糖・・・60g
無塩バター・・・8g
卵(Sサイズ)・・・1個(約50g)
薄力粉・・・50g
ラム酒・・・大さじ1
無塩バター・・・適量(型に塗る用)
はちみつ・・・適量(型に塗る用)
<作り方>
①牛乳を小鍋に入れ、縦に裂いたバニラビーンズ、半量(30g)の砂糖、バターを入れ、中火にかける。砂糖とバターが溶けたら、火を止める。(沸騰させないように注意)
②ボウルに卵を溶きほぐし、残りの砂糖(30g)を加えて泡立て器で混ぜる。
③②に①を少しずつ加え、その都度泡立て器でよく混ぜる。
④薄力粉をふるいながら加え、泡立て器で生地がなめらかになるまでよく混ぜる。
⑤一度ざるで濾し、ラム酒を加えて混ぜる。ラップをして、冷蔵庫で一晩(8時間ほど)生地を休ませる。
⑥カヌレ型にバターを塗り、バターの上にはちみつも塗る。オーブンを230度に予熱しておく。
⑦生地をしばらく室温において常温に戻し、再度よくかき混ぜる。型の7割まで流し入れる。
⑧230度に予熱したオーブンで15分焼き、その後200度に温度を下げて35分焼く。(オーブンにより火力が異なるので、焼き具合をみて焦げないように調整してください)
⑨粗熱が取れたら、竹串などを使い、型から外してできあがり。
このレシピの栄養価は?
<基本のカヌレ1個分の栄養価>
エネルギー・・・145kcal
たんぱく質・・・3.4g
脂質・・・4.7g
炭水化物・・21.5g
食物繊維・・・0.3g
食塩相当量・・・0.1g
(日本食品標準成分表2020年版(七訂)より算出)
カヌレはマドレーヌやフィナンシェなどの焼き菓子と比べてバターの使用量が少ないので、脂質量がやや低く、エネルギー量もやや抑えめです。農林水産省作成の「食事バランスガイド」によると成人の1日あたりの間食の目安量は200kcal程度までとされているので、おやつとしてこのカヌレを1つ食べるのはよいでしょう。
進化系「いちごカヌレ」の作り方
続いて、カヌレに丸ごと1個のいちごが入った贅沢な「いちごカヌレ」をご紹介します。断面がとてもかわいらしく、カヌレの甘みといちごの甘みがベストマッチしています。私は初めていちご入りのカヌレを食べた時、あまりの美味しさに驚きました!!
手の込んでいそうに見える「いちごカヌレ」ですが、実は作り方は超簡単!
なんと、基本のカヌレを焼いて、まだ熱いうちに底からいちごを押し込むだけです。
いちごは大きすぎるとカヌレの生地とのバランスが悪くなってしまうので、中くらいか少し小さめサイズのものを選ぶと良いでしょう。
<作り方>
基本のカヌレを作り、いちごのヘタを包丁で切り取る。
いちごの先端から、まだあたたかくて柔らかいカヌレに押し込む。
粗熱が取れたら、竹串などを使い、型から外してできあがり。
デコレーションカヌレの作り方
そのままでも可愛らしいカヌレですが、最近の進化系カヌレはデコレーションがすごいです!
ちょっとした材料で、劇的に見た目や味を変化するおすすめのデコレーション例をいろいろご紹介します。もちろん買ってきたカヌレでもできちゃいます。
<チョコレートコーティング>
チョコレート、ホワイトチョコレート、ストロベリーチョコレートなどを湯煎にかけ、カヌレをディップします。とろりとしたチョコレートがかかると彩りが加わりますね。
<ナッツやフリーズドライフルーツ>
チョコレートコーティングの上にアーモンドやカシューナッツ、クルミ、フリーズドライのフルーツなどを乗せるとぐっと華やかな印象になります。
<ジャム>
ゆずジャムやいちごジャム、ブルーベリージャムなどをカヌレのてっぺんくぼみ部分に乗せるだけで、色鮮やかで華やかな見た目になります。ジャムの酸味との相性も抜群です。
<パウダー類>
粉糖、ココアパウダー、抹茶パウダー、ココナッツパウダー、ストロベリーパウダーなどのパウダー類も簡単でおすすめです。パウダーを茶こしに入れて、さっと振るうだけで、見た目に変化がつけられます。
<自家製セミドライいちご>
いちごを縦5〜6等分にスライスし、100度のオーブンで30分加熱し、その後上下を返して、20分加熱します。低温のオーブンで乾燥させることで水分が抜けます。オーブンで加熱後、皿に乗せて常温(夏場は冷蔵庫)で一晩おくと、セミドライいちごができます。オーブンで高温または長時間加熱すると色が悪くなってしまうので、加減しながら作ってみてください。
セミドライいちごは水分が抜ける分、甘みが凝縮されていちごのおいしさが強調されますよ。
カヌレの賞味期限・保存方法
カヌレは外側のカリッとした食感が特徴的ですが、この食感はできたてにしか味わえません。焼き上がりから半日〜1日ほど経ってしまうと、表面もしっとりした食感になります。
カヌレは焼き菓子ではありますが、中身は半生で生菓子に近いので、マフィンやマドレーヌなどより賞味期限は短めです。
常温ではその日中、冷蔵保存で2〜3日、冷凍保存では2週間程度保存が目安になります。
保存の際は、乾燥しないように1つずつラップに包んだり、ジッパー付きの袋やタッパーなどに入れたりして保管しましょう。
冷蔵保存したカヌレを食べる際は、600Wの電子レンジで20秒ほど加熱すると温まります。または、トースターの弱い火力で3〜5分温めると表面のカリッと感が少し蘇ります。
冷凍保存したカヌレも自然解凍したのち、レンジで加熱していただきましょう。
以上、いかがでしたか?
今回は、基本の王道カヌレと進化系いちごカヌレやデコレーションカヌレをご紹介しました。まるで専門店のような高級カヌレも、おうちで意外と簡単に手作りできちゃいます。
ちょっとしたデコレーションで驚くするほど豪華になり、ギフトにも喜ばれますので、ぜひチャレンジしてみてください。とっても美味しいですよ!
- この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
- 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。