Withコロナの農業は?楽天ファームの感染対策と現場のリアルな声~カットサラダ工場編~

Withコロナの農業は?楽天ファームの感染対策と現場のリアルな声~カットサラダ工場編~
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公開日:2021.11.12

楽天ファームのコロナ感染対策は?今回はオーガニック野菜のみを使用した安心安全のオーガニックサラダを加工する工場長、楽天農業株式会社の谷川和陽(たにがわかずあき)さんに、大切にしていることを聞きました。

目次

毎日検温、もっと大切なのは人の温度感

毎日検温、もっと大切なのは人の温度感

楽天農業(株)の加工部では、生産~加工~販売まで一貫して行う6次産業化を実現し、日本に0.2%※の希少なオーガニック野菜のみを使用した、安全安心のオーガニックサラダをお届けしています。
ここは愛媛県大洲市にあるカットサラダ工場です。

※農林水産省が平成29年に発表した面積基準の栽培割合

工場内では、以前からマスク着用やアルコール消毒

――コロナ感染対策はいかがですか?
工場内では、以前からマスク着用やアルコール消毒をしていたので変わりません。ただ、出勤の際もマスクをしましょうとしっかり伝えて、徹底してもらっています。

変化したことは作業前の検温です。もし37.5度を超えていたら帰宅していただきますが、今のところそのような事例はありません。

――PCR検査は?
楽天グループ本社より届いた検査キットが全員に渡されて、唾液を採取して提出しました。工場は365日稼働という緊張感もあるので、全員陰性という知らせを受けてほっとしましたね。

――365日、カットサラダ工場は休みなし?
はい、年中無休で稼働しているので、もし何かがあれば工場が止まってしまいます。
工場スタッフは、ご高齢のベテランさんも多いので、体調管理は一番大切に考えています。それは表面上だけではく、内面についても同様です。

スタッフの内面にも気配り

――スタッフの内面にも気配りを?
そうですね。工場は人と人とのつながりで、コミュニケーションがベースになるので、検温による体温も大事ですが、人と人との温度感みたいなところこそ重要だと思っています。

だから、毎日みなさんと接する中で、あいさつや表情、行動や様子に、いつもと違うことがあれば気づけるように心がけています。

今日は機嫌がいいなと思ったら冗談をいいますし、反対にしんどそうな素振りがあったら「今日は大丈夫?体調悪くないですか?」と声をかけたりします。すると、「しんどいです」と素直にいう方もいれば、「大丈夫です」という方もいます。働きにきているという意識もあると思うので、その見極めは日々の積み重ねですよね。

工場長として大事にしている感情のセンタリング

工場長として大事にしている感情のセンタリング

――工場長として大事にしていることは?
仕事仲間であっても、もし友達が困っていたら?という目線で周りのスタッフと接することです。

ありがちなケースとして、自分だけの業務に集中しすぎて、周りが見えなくなるというのがあると思います。でも工場には危険な作業も多いです。だから、周りで困っている人がいたら助けてあげるような、相手を思いやる気持ちを常にもっていることが大切だと思います。

以前、リーダーを任されて現場を回す立場になった時に、自分ひとりで出来る範囲に限界があることを体験し、周りのスタッフに気持ちよく働いてもらうにはどうしたらいいかを考えました。

リーダーとして、すごく明るく、ぐいぐい引っ張っていくようなタイプの方もいますが、それを自分でやったらしんどくて…感情に波がでて、ぶれてしまう気がしました。

だから自分の感情をセンターにおいて、いつもフラットに周りを見渡せるようにしています。どちらかというと、リーダーよりマネージメントに近いかもしれません。

コロナ禍による受注の変化

コロナ禍による受注の変化

コロナ禍での受注は、ホテル業や飲食店などの外食産業、そして楽天グループ本社の社員食堂からは減りましたが、スーパーなどの小売業、楽天市場や100%オーガニック定期便など個人のお客様からの受注は増えていると思います。

もともと工場のキャパティの関係で、受注数量を決めているので、出荷先の割合が変化したイメージです。

美味しさの秘訣は働いているスタッフをお客様だと思うこと

このカットサラダは本当に美味しい

このカットサラダは本当に美味しいと思います。楽天農業(株)に入社して、オーガニックのサラダって美味しいんだと強く感じます。甘み、野菜のコクとか深み、風味があって、スーパーなどで買っていたサラダとは全然ちがうんですよね。

この味に仕上げるには、サラダって野菜そのものが製品だから、製造と農家が一体となって作っていくことが必要不可欠です。農家は野菜の品質をあげていって、工場ではいかに野菜にストレスなく製品に変えられるかが勝負になります。

ですから工場と農場、そして営業の3つ部署で、毎週ミーティングを行い、情報を持ち寄って、目的意識を統一しています。これは自社で一貫して、生産~加工~販売まで行うからこそできる強みです。

スタッフ向けのお持ち帰り用サラダ

――スタッフ向けのお持ち帰り用サラダがあるんですね?
はい、パートも社員もみんな持って帰ります。それも食べたいから持って帰るということが、自然にナチュラルにできているのが嬉しいことです。

働いているスタッフは全員、お客様だと思っているんですよね。

パートさんは、家に帰れば主婦として買い物にいくし、お友達にこれいいよって勧める人もいます。口コミで広がるってすごいじゃないですか!口コミに勝るものはありません。
自分の作っているものを、自信をもって美味しいとお友達に勧められるかどうかって、とても大切だと思います。

ただし、美味しいけど働きたくない…ではいけません。

会社はひとりひとりの感情で動いている生き物のようなものだから、みんなが明るい気持ちになっていけば、明るい食卓を作っていく製品をお届けできると思います。

これから冬場に向けて、サニーレタス、グリーンリーフ、ほうれんそう、ビーツ、にんじんが甘くなってきます。ぜひ季節を感じる100%オーガニックサラダを食べてみてください。これからもスタッフ一同、明るい食卓を笑顔でお届けできるよう頑張ります。

編集後記

私も楽天ファームのカットサラダが大好きで、いつ食べても美味しいと思うのですが、谷川工場長のお話を聞いて「だからか~!!!」って納得です。人を大事にして作っているものは、そのもの自体が大事に作られるし、それを食べた自分は自分を大事にしてるという、ハッピーな連鎖が起こると思うんです。ご自愛サラダと密かに呼ぶことにします。(担当:Motty)

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。

ライター情報

  • Noumusubi
  • Motty

    農むすび編集長。埼玉県深谷市出身。農家の孫。日テレAD時代、おしゃれカンケイを担当。農家さんの人となりをドラマチックに伝えたいと取材記事を書きはじめた。好きな農作物はメロン。農業は自然の恵みあってのもの。神社のお祭りで五穀豊穣を祈るのも、大切にしたいと思っている。

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