農の道を歩むこと[前編] Farm to Table Vol.39
楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2022年7月1日号の一部をご紹介します。
畑だより
はじめまして。楽天ファーム御殿場農場の安井です。
「こんなに富士山が近いんですか?」御殿場農場に来られた方がまず言われるのは、このフレーズですね(笑)本当に、近いんです。都心から車で2時間とかからない富士山の東麓に、東京ドーム約8個分(約37ha)の広さがあり、標高が500m~1000mほどで、冬は-10℃近くまで下がる地域です。都心からこれだけ近い距離にあるのにも関わらず、富士山の大自然に囲まれて、毎日農業にチャレンジできる環境にいることは、とても充実しています。
今思えば、高校からずっと農業一筋で歩んできました。学生時代に、新潟県でお米を、山梨県で桃とぶどうを、沖縄県でお野菜を作りました。タイやミャンマーなどの開発途上国で農家さんと山奥で生活もしていました。発展途上国の農山村では、化学肥料や農薬を買えるほど資金がないので、身近で手に入る有機肥料(牛ふん、米ぬかなど)を使った農業を継続的に行う必要があります。この経験をきっかけに、大学では有機質肥料について研究をし、卒業後に有機農業の世界に飛び込みました。
25歳までに独立新規就農を目指し、昼間は会社の畑、夜は自分の畑で独立の準備をしていました。ただ、研修生として働いて2万円しかもらえなかったし、夜中に農作業していたら警察から職務質問されたこともあります(笑)。いろんな苦労を乗り越えて、25歳で友人と共同経営で農園の立上げをすることができました。経営は悪くなかったのですが、規模拡大するための農業経営を深く学びたく、その後は最新設備と経営力の強いトマト農園で1年間勉強しました。
慣行栽培のトップランナーのトマト農園で働きながら、有機農業でも強い農業で強い経営ができる会社が作れるかもしれない!と思うタイミングで、「楽天農業」に出会いました。愛媛本社の農場に実際に行ってみたり、遠藤忍社長と直接お話してみたりして、この会社で社長と一緒に日本の農業を変えたいと思って入社しました。
御殿場農場に初めて来たのは2019年で、最初は本当にススキや雑木に覆われていて、どこからどこまでが畑なのか全くわからないくらいでした。事務所も休憩する場所もなかったから、圃場を見渡す大きい木の下で毎朝集合して、仲間たちと協力して開墾をしました。栽培ができるようになって、今年でようやく3年目です。
Writer:安井 拓人(やすい たくと)
楽天農業(株)御殿場農場の農場長。静岡県出身。様々な農業法人や独立新規就農を経験。
契約農家「プランターファーム」岡山県笠岡市
岡山県笠岡市
プランターファーム
たった0.01%の流通量⁉「幻の国産バナナ」
岡山県で国産バナナ「グロスミシェル種」を作る小堀さんは建設会社の代表も務める二刀流農家。「住」の安全性を追求する中で、「食」の安全性も考えねばと思ったのが農家になったきっかけでした。
小堀さんがこだわるのは農薬や除草剤を一切使わないこと。スーパーに並ぶ外国産のバナナと異なり、「皮ごと食べても安全なバナナ」なんです。皮は美味しくないけど一度試しに食べてみたら?と言う笑顔にほっこり。
グロスミシェル種のバナナは一般的なバナナより小ぶりで華やかな香り、濃厚な甘さなのにさっぱりとした後味が特徴。1960年代にほぼ絶滅したとされ、今もなおその流通量はごくわずかの幻の一品です。ご年配の方には懐かしいと感動する方もいるとか。
「自慢の一品です!」と胸を張る小堀さんの国産バナナを是非お試しください。
次回はどんな人からのメッセージがあなたのもとに届くのか、お楽しみに!
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- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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