有機みかんで日本一をめざす!元甲子園球児が極めるコクのある温州みかんとは?

有機みかんで日本一をめざす!元甲子園球児が極めるコクのある温州みかんとは?
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公開日:2021.09.30

熊本県玉名市で有機栽培の温州みかんを育てる株式会社さかもとふるーつの坂本侑平(さかもとゆうへい)さん。名門野球部で鍛え上げた精神力で、仲間と一緒に、みかん生産者日本一をめざす!熱い想いを伺いました。

目次

野球に比べたら、農業は楽しい!

野球に比べたら、農業は楽しい!

こんにちは。坂本です。僕は幼少の頃から大学を卒業するまで野球漬けで、ずっと土の上で生きてきました。だから仕事も土の上でしようと、大学卒業後すぐ実家のみかん農家に就きました。

――野球に比べて農業はどうですか?
野球の時ほどしんどいことは、まだ農業ではないですね。高校が名門校の寮生活で、めちゃくちゃ厳しかったんです。そう思うと今は、人生楽しい!すべてが楽しい!農業で楽しい毎日を送っています。

さかもとふるーつ

――ご家族も楽しそう!農家は何代目ですか?
祖父が有機農業をはじめて、父が後を継ぎ、僕が3代目です。11年前に就農して、今年から僕が代表になりました。

――ずっと有機栽培ですか?
有機JASのオーガニック認証は19年前、2002年に取得しています。みかんの有機栽培は、モノづくりが好きな僕たちにはストロングポイントになりますが、世の中に価値が認められはじめたのは、ここ3年くらいだと感じています。

耕作放棄地から東京ドーム5個分に

みかん畑は今、24ヘクタール

みかん畑は今、24ヘクタールあります。東京ドームでいうと5個分以上ですね。僕が就農した11年前は6ヘクタールでした。

 ――すごい!農地を4倍に拡大したのですね!
まわりには農業をやめていく方がたくさんいて、耕作放棄地が増えています。うちの畑は農薬散布ができないので、耕作放棄地がまわりに増えてしまうと、そこから病害虫が発生して、自分たちの品質が下がってしまうんです。だからやめる農家さんには、譲ってください!と畑を預かり、ちょっとずつ規模を広げてきました。

さかもとふるーつ

農業は後継者がいないのは問題ではありますが、僕らとしてはチャンスだと捉えています!

さかもとふるーつ段々畑

僕らの畑は、段々畑になるように開墾しています。みかんは勾配の急な畑も多いですが、地面が斜めだと作業がしにくいんですよね。年配の方にも安全に、誰にとっても「仕事をしたくなる畑」にしたいと心がけています。

有機栽培のこだわり肥料と虫対策

有機栽培のこだわり肥料と虫対策

有機肥料は、父が始めたときから使っています。成分としては魚の骨とかが入っていて、カラスがよってくるので、雨の直前に撒くことで土にすぐ吸収されるタイミングを狙っています。

化学肥料ならカラスも来ないし、瞬発的に効きますが、有機肥料は土に馴染ませていくので時間をかけて土づくりをしていきます。うちではだいたい年に3回ほど有機肥料を入れるようにしています。

みかんの木を食べるカミキリムシ

みかんの木を食べるカミキリムシは、木を枯らしてしまいます。虫がいれば見てすぐわかるので、ピアノ線でとるようにしています。有機栽培は農薬が撒けないので、とにかく畑にいって見ることが大事!東京ドーム5個分あるので、計画的にまわっています。

青いほうが美味しいコクのあるみかん

青いほうが美味しいコクのあるみかん

さかもとふるーつの温州みかんは、防腐剤をかけられないので、早生(わせ)の青いみかんが美味しいと思います。オレンジ色に完熟させる品種は晩生(ばんせい)といいます。

糖度は早生でも12度を超えています。収穫を遅らせればもっと糖度がでますが、あえて酸を残すようにしています。酸味はコクだと思うので、ただ甘いだけのみかんより酸味があるほうが好きなんです。

プロの方々には「コクがある」とよく言われます。他のみかんとは一味違う濃厚なうまみを感じてもらえるとうれしいです。

仲間とめざす!みかん生産量日本一

仲間とめざす!みかん生産量日本一

――みかんを一番美味しく感じる時は?
毎年、初めて収穫したみかんを従業員と共に畑で食べる時が最高に美味しいです。

収穫は1本の木でも順番があって、最初は木の外側が熟します。次に木の下側、最後に木の内側と、10日おきに収穫していきます。全く同じ品種でも、山の中腹よりもっと上の寒いところからオレンジ色になっていきます。寒暖差があったほうが先に色がくるようです。

――今後、日本の農業をどうしていきたい?
農業は3K=キツイ、汚い、給料安いと言われますよね。仕方がないけれどキツイ、汚いは変えられないです。でも給料は変えられます。

夢は生産量日本一の有機みかん農家です。めざすは50ヘクタール!そうすれば現在トップだと思われる人を超えられます。自分ひとりではできないけれど、仲間と一緒に「みんなでよろこぶ農業」をしてきたことで、先が見えてきました。まずは30ヘクタールを達成して、今まで笑わずに応援してくれた方々に恩返ししたいと思っています。

ぜひ一度、さかもとふるーつの「コクのある有機温州みかん」をご賞味ください。これからも日本一をめざしてがんばります。

編集後記

みかんを皮ごと食べたいから、坂本さんのみかんをリピートする方もいるそうです。そんな有機にこだわるお客様と出会えたのも、坂本さん自身がこだわって栽培をしているからこそ。皮ごとみかん…ご本人は食べないそうですが気になります。(担当:Motty)

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。
CATEGORY :農家さん

ライター情報

  • Noumusubi
  • Motty

    農むすび編集長。埼玉県深谷市出身。農家の孫。日テレAD時代、おしゃれカンケイを担当。農家さんの人となりをドラマチックに伝えたいと取材記事を書きはじめた。好きな農作物はメロン。農業は自然の恵みあってのもの。神社のお祭りで五穀豊穣を祈るのも、大切にしたいと思っている。

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