おうちで「萌え断」高級フルーツサンド♪低カロリーのヴィーガンクリームも管理栄養士が教えます

おいしくて見た目が美しいフルーツサンドを作るためには、果物やパンの選び方が大切です。

果物は水分が少ないものがおすすめ！水分が多いとクリームがだれてしまったり、崩れやすくなったりします。皮ごと使えるぶどうやシャインマスカット、いちじくなどは、水分があまり出ないので初めてでも作りやすい果物です。

水分のあるキウイフルーツやマンゴーなどは、皮をむいた後にキッチンペーパーで包んで水分を取り除いてください。また果物は完熟ではなく、少し硬めのものを選ぶとカットしやすくなります。

パン選びのポイントは、薄切りを選ぶこと。サンドイッチ用の食パンや8枚切り食パンを使うと、クリームと果物の味をしっかり楽しめます。ただしパンが薄いので中身を入れすぎると重さに耐えらず、崩れやすくなります。またやわらかすぎると切りにくいので注意しましょう。

白い食パン、茶色い全粒粉パンなどタイプは選びませんが、時間が経ってパサつくと風味が落ちるので、薄くてやわらかすぎず、おいしいパンを選んでください。

フルーツサンドは断面が命！きれいな「萌え断」を作るためには完成をイメージして果物を配置しておくことが大切です。切り方を三角形にするのか、長方形にするのかによって果物の場所も変える必要があります。

☆三角形に切る場合
パンの対角線にフルーツを並べ、包丁で斜めに切ったときに断面の真ん中が見えるように配置しましょう。

☆長方形に切る場合
パンの中央の横線を意識して、横に切ったときにフルーツの断面の真ん中が見えるように、一直線で並べてください。

果物の配置ができたら、パンと果物の隙間を埋めるようにクリームを塗っていきます。
中央はしっかりクリームをおいて、パンの縁はクリームを控えめにすると断面がきれいに仕上がります。縁までクリームを多めに載せるとクリームが溢れてしまい、食べにくくなりますので、欲張りすぎないように注意しましょう。

また切る前にラップに包んで1時間ほど冷蔵庫に寝かせておくと、中身が動かず、きれいに切れるのでおすすめです。

それではフルーツの酸味に合う濃厚なクリームを作っていきましょう！
今回のレシピは、生クリームにマスカルポーネチーズを加えたミルキーで口当たりのよいクリームをご紹介します。マスカルポーネチーズはティラミスに使われる材料で、クリームチーズよりも酸味が少なくて脂肪分が多いため、ほんのり甘さを感じられます。

＜濃厚クリームの材料＞
・生クリーム…200ml
・マスカルポーネ…200g
・砂糖…大さじ1
・ラム酒…小さじ1

＜濃厚クリームの作り方＞
【1】ボウルに生クリーム、砂糖を入れる。
【2】氷水にボウルを当てて、ハンドミキサーで泡立てる。ハンドミキサーの羽を持ち上げて持ち上げられるくらいの固さにする（8分立て）。
【3】マスカルポーネ、ラム酒を加えてさらに混ぜて完成。

それではこの濃厚クリームを使って、フルーツサンドを作っていきましょう。

＜フルーツサンドの材料（2～3人分）＞
・サンドイッチ用食パン…6枚
・シャインマスカット…5粒
・いちじく…1個
・マンゴー…1個
・濃厚クリーム

＜フルーツサンドの作り方＞
【1】マンゴーは実の細い部分を立てて中心よりもやや右側を切る。反対側も同じ幅になるように切る。皮をむいてキッチンペーパーで包む。
【2】食パン3枚を並べ、それぞれクリームを薄く塗る。
【3】食パンの上に、切った断面を想定して果物を置く。
【4】果物とパンの隙間を埋めるようにクリームを塗っていく。中央はしっかりクリームをおいて、パンの縁はクリームを控えめにする。
【5】上にのせる食パンにクリームを薄く塗り、きれいに重ねる。
【6】ラップで包んで切る方向に印をつける。1時間ほど冷蔵庫で休ませる。
【7】印をつけた方向に斜めに切ってできあがり。

 ☆このフルーツサンドのカロリーは？
フルーツサンド全量（6切れ）を2人分とした場合、1人分のエネルギーは下記の通りです。
・エネルギー：901kcal
・脂質：73.3g
・炭水化物：60.0g　　
（参照：文部科学省「日本食品標準成分表2020年版（八訂）」）

もしフルーツサンドを軽食やおやつとして食べるとしたら、高カロリーになりますので、食事として摂ったり、さらに半分に切って複数名で分けたりするのがいいと思います。

またマンゴー、いちじくにはエネルギー代謝に使われるビタミンB群が含まれ、疲労回復に役立ちます。シャインマスカット、マンゴー、いちじくには食物繊維が含まれており、おなかの調子を整えてくれます。カロリーが気になるフルーツサンドですが、食物繊維など不足しがちな栄養素も摂れるのは魅力です。

ヴィーガンの方は、スーパーなどで売っている豆乳ホイップで作るがおすすめです。お店の味に近づけるには、3時間ほど水切りした豆乳ヨーグルトを加えましょう。コクがでる上、濃厚クリームに比べ、エネルギー（カロリー）は約5％オフで楽しめます。

いや、もっとヘルシーに楽しみたい！ダイエット中です！という方に、おうちによくある材料で作ることができて、カロリーが4分の1になるヴィーガンクリームの作り方をご紹介します。

＜ヴィーガンクリームの材料＞
・無調整豆乳…400ml
・レモン汁…大さじ2
・メープルシロップ…大さじ2
・ラム酒…小さじ1

 ＜ヴィーガンクリームの作り方＞
【1】鍋に無調整豆乳を入れて中火にかけ、人肌になるまで温める。火を止めてレモン汁を加えて混ぜる。
【2】キッチンペーパーを2重にしいたザルで濾して、2時間ほど水切りをする。（冷蔵庫で保存）
【3】メープルシロップ、ラム酒を加えて泡だて器で滑らかになるまで混ぜて完成。

 ☆このヴィーガンクリームのカロリーは？
・エネルギー：312kcal
・脂質：9.1g
・炭水化物：43.5g
（参照：文部科学省「日本食品標準成分表2020年版（八訂）」）

先にご紹介した濃厚クリームは1,432kcalですので、このヴィーガンクリームはエネルギーが4分の1以下になります。このクリームならダイエット中のご褒美にできそうですね。

それでは、このヴィーガンクリームでフルーツサンドを作っていきましょう。
食パンは卵や乳製品を使っていないものを選ぶと、ヴィーガンサンドになります。今回はダイエット中の方におすすめの食物繊維が含まれる全粒粉入り食パンを使用してみます。

＜ヴィーガンサンドの材料（2人分）＞
・全粒粉入り食パン（8枚切り）…4枚
・みかん…4個
・キウイフルーツ（グリーン）…2個
・ココナッツオイル…小さじ1　※パンに水分が入るのを防ぎ崩れにくくする
・ヴィーガンクリーム

＜ヴィーガンサンドの作り方＞
【1】みかんは皮をむいて筋を取り除く。キウイフルーツは皮をむいて、キッチンペーパーで包む。
【2】食パン2枚を並べ、それぞれココナッツオイルを薄く塗る。
【3】食パンの上に、切った断面を想定して果物を置く。
【4】果物とパンの隙間を埋めるようにクリームを塗っていく。中央はしっかりクリームをおいて、パンの縁はクリームを控えめにする。
【5】上にのせる食パンにココナッツオイルを薄く塗り、きれいに重ねる。
【6】ラップで包んで切る方向に印をつける。1時間ほど冷蔵庫で休ませる。
【7】印をつけた方向に斜めに切ってできあがり。

 ☆このヴィーガンサンドのカロリーは？
フルーツサンド全量（4切れ）を2人分とした場合、1人分のエネルギーは下記の通りです。
・エネルギー：426kcal
・脂質：9.6g
・炭水化物：74.1g
（参照：文部科学省「日本食品標準成分表2020年版（八訂）」）

またキウイ、みかんには肌の健康維持に欠かせないビタミンC、体内の水分を調整するカリウムが含まれています。むくみや美肌など美容を気にする方にもぴったりのフルーツサンドになります。

このヴィーガンクリームは少し水分が多めなので、豆乳ホイップのほうが弾力もあって「萌え断」にしやすいですが、カロリーを気にせずギルティーフリーのフルーツサンドにしたい方は、ぜひ作ってみてください。

クリームを使ったフルーツサンドは冷蔵庫で保存をしましょう。
賞味期限は生ものなので、当日中を目安にしてください。ただ時間が経つとクリームから水分が出てくるので、作りたてを早めに食べたほうがおいしくいただけます。

冷凍するとクリームの食感が悪くなってしまうのでおすすめできません。

フルーツサンドはクリームと食パンで高カロリーになってしまいがちです。そこでせめて果物でカロリーを控えられたらいいなと思って、果物をエネルギーが低い順にランキングでご紹介します。

☆低カロリーのフルーツランキング（エネルギー100gあたりの比較）
1位　桃…38kcal
2位　メロン…40kcal
3位　みかん…49kcal
4位　キウイフルーツ(グリーン）…51kcal
5位　パイン…54kcal
6位　いちじく…57kcal
7位　キウイフルーツ（ゴールド）…63kcal
8位　マンゴー…68kcal
9位　ぶどう…69kcal
10位　バナナ…93kcal

甘みが強い果物ほどエネルギーが高くなるので、桃が１位は意外に思われたかもしれません。キウイフルーツはゴールドよりもグリーンのほうが甘さは控えめなのでエネルギーは低いです。

 いかがでしたか？
萌え断のフルーツサンドは子どもたちにも大人気！4歳と7歳の娘たちは華やかなフルーツサンドに大喜びでした。お子様に作る場合はクリームに入れるラム酒は抜きましょう。

みなさんも、ぜひお気に入りの果物を使って、たくさん写真を撮りたくなる「萌え断」フルーツサンドを作ってみてくださいね。

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