ハートに刺さる美味しさ Farm to Table Vol.15
楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2021年7月1日号の一部をご紹介します。
畑だより
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。七夕の季節ですが、みなさんは短冊にはどんな願いをこめるのでしょうか。私はもちろん、野菜の豊作です。
さて、今回はいよいよ夏の人気野菜のミニトマトの紹介です。ミニトマトって、カラフルだったり形もいろいろで、見てるだけでも可愛いですよね。大玉や中玉と違い、皮をむかずに食べれるのもお手軽でお弁当やサラダにも使いやすいし、いいことばかりです。
今回は、トマトを畑で栽培する視点から少しご紹介したいと思います。
南アンデスが故郷だと言われるトマトは、元々雨のほとんど降らない地域で育っていたので、雨があまり得意ではありません。日本は世界の中でも降雨量が多く、トマトの栽培が向いている地域とは言いがたいのが実情です。トマトの苗って茎の部分に産毛が生えているのですが、これはもともと雨の少ない地域で、夜と日中の気温差によって朝方に露が降りるのを利用して水分を補給するために生えています。日本育ちのトマトには必要ないですね。
また、家庭菜園の畑で目にすることがありますが、トマトの苗が傘をさしていたり、苗の上にビニールトンネルをしていたりします。これは栽培をするうえでトマトは脇芽と呼ばれる茎がどんどん生えてくる性質を持つので、その脇芽を折りとる作業をするのですが、折りとった茎が早く乾燥をしないとそこから細菌が侵入をして病気になったりするのを防ぐために雨よけをします。
では、なぜ脇芽を取らずに栽培しているのか?というと、苗の形を整え、管理をしやすいようにすると共に、販売される商品として傷が無いきれいなトマトを出荷しようと思うと、トマトの自由に任せていると出荷量も形も思うようなトマトにならないという訳です。
トマトは本来、地面をはうような姿で成長するので、どんどん脇芽を出して拡がっていきます。トマト農家さんは大量に傘をさすわけにはいかないので、ビニールハウスの栽培がほとんどです。自然界をコントロールすることはできないので、日本の梅雨時期の降雨量を予測することはできないという事です。そんな風に育ったトマトも、もうそろそろ出荷が始まりますので、みなさんお楽しみにお待ちくださいね。
ピックアップ野菜「ミニトマト」
色とりどりで、可愛い形のミニトマトですが、実力はすごいんです。
トマトの栄養成分と言えば、真っ先に浮かんでくるのがリコピンという成分ですが、抗酸化作用はビタミンEの100倍ともいわれています。有害な活性酸素を除去し、ガンや動脈硬化を予防する働きがあり、「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるくらいです。
今年の夏は一口サイズのミニトマトを、是非おやつ代わりに食べて楽しんで下さいね。
季節の野菜レシピ
今回のレシピは「ミニトマトのはちみつレモンマリネ」です。
黄色い「アイコ」という品種を使っていますが、赤いのでももちろんOKです。
詳しい作り方はこちら(楽天レシピ)でご覧ください。
さて次回は、暑い夏を乗り切るために、野菜達はどうしているのか?をお届けしたいと思います。お楽しみに!
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- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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