実になる前の、一瞬の美しさよ。 Farm to Table Vol.11
楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2021年5月1日号の一部をご紹介します。
畑だより
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。今年の八十八夜は5月1日です。八十八夜とは、立春から88日目を指し、このころになると遅霜の心配もなくなるため、夏に向けての農作業が本格的になってきます。主に夏野菜の苗を農地に植え付ける作業を順番にしていきます。
夏野菜と言えば、トマトやナスやピーマンなどが中心になります。まだまだ小さな苗は頼りなくて、今までハウスの中で過ごしてきた環境とは違い、急に外に出されると寒かったり暑すぎたり、また時には突風が吹いたりと厳しい状況にさらされます。さすがにそのままの環境では厳しすぎるので、植え付けた後一週間〜10日くらいはしっかり観察をして、その間に特別な手当てが必要であれば施します。もちろん、それ以前に厳しい環境を前提とした農地の対応はしておきます。
しかし、同じように手当てをしてもやはりダメになってしまう苗と、環境に適応してしっかり根付く苗とに分かれます。何が違うのか?いろいろな原因が考えられるので一概には言えませんが、苗がしっかり根付くかどうかは実は農地に来た時にある程度分かることもあります。というのは、まだ小さな苗の段階でどんな姿をしているのかという所から、その苗自身が健康かどうかがわかります。小さな苗の状態が良ければ、最初の根付きも順調で、その後の成長も順調で、収穫もたくさんの実りにつながります。このような事を「苗半作」と言います。苗が健康であればある程度成長するまでの環境を整えてあげれば自立して、その後すくすくと成長してくれます。もちろん、放任しすぎはダメです。見てない間に、知らない間に作物も不良になります。これって、子育てや人育てに似ていますよね。
成長のスピードは作物それぞれ個性があり違うので、よく観察をして寄り添って環境を整えるという技術が必要になります。今年の夏野菜をしっかりお届けできるように、農地スタッフも頑張ります!
ピックアップ野菜「きぬさや」
春を代表する野菜のきぬさや。ほんのり甘くて優しい旬の香りがします。筋があるのでヘタの方から先をつまんで折ってすーっとひっぱると、きれいに取れます。ゆでる際には熱湯に入れて約1分ほどでさっと引き上げて冷たいお水にさらすと、とてもきれいなグリーンになります。お料理の彩として名脇役ですが、気が付くとついバクバク食べてしまいますね。
季節の野菜レシピ
今回のレシピは「レンジで♪絹さやとエリンギの塩昆布和え」です。
お弁当のために作った、レンジで簡単レシピになっています♪
詳しい作り方はこちら(楽天レシピ)でご覧ください。
さて次回は、農地で手伝ってもらっている大切な仲間にフォーカスしたいと思います。お楽しみに!
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