汗と涙と玉ねぎ Farm to Table Vol.58

汗と涙と玉ねぎ Farm to Table Vol.58
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最終更新日:2023.08.09 公開日:2023.08.01

楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2023年8月1日号の一部をご紹介します。

目次

畑だより

汗と涙と玉ねぎ

ここで突如の楽天農業豆知識!玉ねぎは楽天農業が栽培している数ある野菜の中でも、冷凍食品生産量第2位に輝いています。去年度「みじん切り有機たまねぎ」や「カレー用野菜ミックス」などの商品で、合計76トンも製造しました。膨大な量の玉ねぎを栽培してくれているのは静岡県の御殿場農場。6月下旬、怒涛の玉ねぎ収穫の合間に、現場リーダーの松本龍生さんに話を聞きました。

──玉ねぎの収穫に結構苦戦していると聞きました。
昨日一日だけで16トンくらい掘り上げましたね。コンテナ1200個も使って。今年は3.2ヘクタールの畑に、88万7千本の苗(=88万7千個の玉ねぎ)を植えましたから、まだたくさん収穫しないといけないです。

玉ねぎはすくすく育つものの

──!?(あまりにも想像を上回る数字で言葉を一旦失いました。)…去年より何倍も増えてませんか?
掘り上げた時点の玉ねぎの数なら、去年も120トンくらいあったと思いますよ。ただ去年は豪雨予報がいきなり出たので、慌てて全畑の玉ねぎを一気に掘り上げちゃったんですけど、愛媛にある冷凍工場への出荷スピードが追いつけなかったので、結構な廃棄が出ました(※1)。今年は保管スペースのキャパをオーバーしない範囲で掘り上げて、選果しながら出荷しているから、去年よりもロスが少ないですね。
あと、去年の株間(かぶま)(※2)は15センチだったんですが、今回は10センチにして、比較的に密植を挑戦しています。このほうは苗の本数が同じだとしても、使う畝(うね)(※3)が少なくて済むから、被覆の材料も管理面積も小さくなって、玉ねぎの苗一株に対する資材コストも人件費も抑えられて、ある意味経費削減にもなっているはずです。

※1 梅雨時期の収穫は茎葉から病害が侵入しやすく、貯蔵中に腐敗が発生しやすいと言われています
※2 株と株の間隔のこと
※3 畑で細長く直線状に土を盛り上げて、種をまいたり苗を植えつける場所

楽天農業

──収穫のタイミングで天候に恵まれるかどうかで結構違いますね。では去年よりも順調という感じですね?
玉ねぎはすくすく育つものの、雑草も想像以上にすくすく育ったんですよ。いざ収穫!の時、草に埋もれて玉ねぎが見えない状態になった畑がほとんどで(笑)でも、今年は雑草の成長が早くなってくる3月上旬から、初栽培のサツマイモと里芋の準備をしたり、伊豆農場にブロッコリー収穫に行ったりバタバタしていたので、去年は5回くらい草引きしたところ今年は3回しかできなかったから、まあそうなるんですよね。来年はもっと計画的に、3月の2週目くらいから草引きし始めたほうがいいと思いました。

──農家の大敵こと雑草に立ち向かう必要性…アドバイス、あと何かありますか?
アドバイスじゃないけど、やっぱり玉ねぎは重いから、運搬する時みんな結構大変なんですよ。だから来年は、もうちょっとみんなが楽に運搬できる方法が見つかるといいなと思っています。

契約農家「安部ぶどう園」山形県長井市伊佐沢地区

──今はどうやって運搬しているんですか?
今はですね、畑にトラックを乗り入れて、そこに畑から手でコンテナを持ってトラックまで運搬していますね。

──昨日の16トン、コンテナ1200個分も?
そうです。

人間の力…! 最初から最後まで衝撃的すぎました。

去年の玉ねぎ栽培を知っているはずなのに、今年の規模は全然違ったので、話の最後まで驚きの連続でした。丸っこかった玉ねぎはこれからもっと便利な形に変えて、もっとたくさんの食卓に届けられたらいいなあ。

契約農家「信州中野つどい農園」長野県中野市

契約農家「信州中野つどい農園」長野県中野市

長野県中野市
信州中野つどい農園

真面目は美味しい

東京から長野へ!夫婦二人三脚の移住就農
ぶどう、プルーンなどを栽培する信州中野つどい農園の関良祐さん、理恵さん夫妻。
東京で働き東京で暮らす中、農業体験を通して知った農業の面白さややりがい、東日本大震災を経ての未来に対する漠然とした不安から就農を決意しました。ぶどうを作りたいという想いと、新規就農に対する充実した支援制度に惹かれ、移住先を長野に決めました。
「新規就農は難しい」と言われながらも、当時農業研修生だった関さん夫妻を快く迎えた里親農家(研修生を指導する先輩農家)をはじめ、周囲の人に助けられながら一歩ずつ着実に前へ進み、決意から4年後の2016年に長野県へ移住就農を果たしました。

長野県中野市 信州中野つどい農園

手をかけた、だから美味しい自信がある

除草剤・化学肥料は使わず、農薬も必要以上には使わない。果樹にとって最適なタイミングで最適な作業を施す。
シンプルに見えて難しい「栽培の手加減」を、関さん夫妻は慎重に調整し、「適正」を厳守します。沢山作ろうと欲張ってしまうと味が落ちてしまうから。美味しい果物のために、日々コツコツ真面目に果樹と向き合います。
関さん夫妻がひたむきに手をかけて育てたぶどうは高く評価され、2019年長野県主催「第52回うまいくだものコンクールぶどう部門シャインマスカットの部」でシャインマスカットが農林水産省生産局長賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。

関さん夫妻が生み出す「美味しい」を中心に人や笑顔が“集う”。 「真面目は美味しい」を体現した信州中野つどい農園が、ごまかしのない美味しさをお届けします。

STAFF's PICKS「はじけるローズ色の優しい香り」

STAFF's PICKS「クラフトコーラ」

夏になると、甘くてシュワシュワしたドリンクを無性に飲みたくなりませんか?
炭酸飲料といえばクラフトコーラのブーム到来と言われている中で、“コーディアル”というハーブや果物をシロップに漬け込んだイギリス発祥のドリンクも魅力的です。
濃縮された原液を炭酸水で割った瞬間、自然のローズヒップとハイビスカス由来のローズ色がふわりと広がるのを見るだけで、爽やかな気持ちになります。上品で優しい、淡いフローラルの味わいを、自分の好みに合わせて濃さを調節できるのも嬉しいポイント。
こだわりの有機スパイスをブレンドした、スパイシーで風味豊かな有機クラフトコーラは、もう少しさっぱりしたい時のお楽しみ。

次回はどんな人からのメッセージがあなたのもとに届くのか、お楽しみに!


★最新号はリーフレットとして、商品をご購入の方に同梱させていただいております。商品は以下のボタンよりご覧ください。

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。
CATEGORY :農家さん

ライター情報

  • Noumusubi
  • Farm to Table編集部

    楽天農業株式会社で発行を担当する「Farm to Table」の制作チーム。楽天ファームの自社農場より、日々の畑仕事や農場メンバーの熱い想いをダイレクトにお伝えしている。月2回発行のフライヤーは商品と一緒にお客様へ直接お届け。最新号はご自宅に届くオーガニック野菜とお楽しみください!

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