赤ちゃん野菜と「間引き」 Farm to Table Vol.23
楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2021年11月1日号の一部をご紹介します。
畑だより
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。二十四節気の歴の上では、今年は11月7日に「立冬(りっとう)」を迎え、早々と冬の足音が聞こえてきます。畑でも、暑さの中種まきをした野菜達が次々と成長をして、収穫を迎える時期となってきています。
種を植えてかわいい芽が発芽するまでの日数は野菜によって違うので、何度種まきをしてもドキドキ感には慣れません。そして今度はかわいい芽が発芽してくると安心するまもなく、みんな元気に成長を始めます。何事も無く元気に成長してくれるのが一番なのですが、発芽したての小さな芽は弱々しく、ちょっとした天候の変化に弱ってしまうことも度々です。農業用資材を使用して環境の大きな変化を和らげるような工夫をするのはもちろんのことですが、赤ちゃん野菜は環境が守られているだけですくすくと育つかというと、実はそれがなかなか難しいのです。
葉物野菜と呼ばれる小松菜やみぶななどは、たくさん種をまいた後にわざわざ「間引き」という作業をします。これは、種の発芽の際にはたくさんの種をまいた方が発芽率が高いことがわかっているからです。自然界の中で生き残っていく際に、それぞれの野菜がどういう形状でどれだけの種を一度に残すのかという所から学ぶことが出来ます。小松菜やみぶなの種の形状は、花が咲いた後に小さなさやを付けて、その中に種ができて、そのさやがはじけてばらまかれることで次の世代を残そうとします。そのさやの中にどれくらいの種が入っているのかという所が、種をまく際の目安となります。
そして発芽した後、自然界で生き残ることができた苗だけが大きくなります。しかし栽培に適した環境を整えている畑では、みんなが生き残ろうと競争をし始めるとひょろひょろとした弱い野菜になってしまい、野菜をお届けすることができなくなってしまいます。なので、野菜の生育の大きさに合わせて、それぞれの野菜に適したスペースを整えるという「間引き」という作業をします。
この話、久々に一度で完結出来そうにありませんので(笑)、次回に続きます。お楽しみに!
ピックアップ野菜「サラダ菜」
最近では定番になりつつあるレタスの一種、サラダ菜は、他のレタスと比べて栄養満点です。「脂溶性ビタミン」と呼ばれるβカロテンやビタミンE、ビタミンKなどは油を使用したドレッシングと一緒に食べて頂くとより効果的。「水溶性ビタミン」と呼ばれるビタミンB群やビタミンCなどはスープなどにして一緒に食べて頂くと、丸ごと栄養を吸収できます。これからの寒い季節には、ピッタリですね。
季節の野菜レシピ
今回のレシピは「とろとろ豆腐の熱々!中華スープ」です。
片栗粉でとろみをつけて、豆腐を入れてボリュームたっぷりの中華スープにしました。豆腐がつるん、スープがとろとろ!いつまでも熱々です!
詳しい作り方はこちら(楽天レシピ)でご覧ください。
さて次回は、赤ちゃん野菜の続きを紹介したいと思います。お楽しみに!
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- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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