香港、シンガポールで楽天ファームの冷凍オーガニック野菜を海外販売しています
楽天ファームの冷凍オーガニック野菜は海外でも販売しています。2020年マレーシアを皮切りに、アメリカ、香港、2023年からはシンガポールでネット販売を開始しました。そのニーズや商品について紹介します。
楽天ファームのオーガニック野菜を海外へ
今回ご紹介する海外販売について、楽天ファーム商品開発担当の横澤友紀(よこさわゆき)さんと朝倉一樹(あさくらかずき)さんに話を聞きました。
――楽天ファームの海外販売はいつから?
最初は2020年12月に楽天キャピタルの投資先である商社にて、マレーシアで小売りをやりました。
――マレーシアではどうでしたか?
順調にいったら、現地のハラール認証をとって、専用のパッケージを作る予定でしたが、そこまで話が進みませんでした。
マレーシアのハラール認証はいくつかあるのですが、原材料がハラルフード(イスラム教徒が食べられる物。主に豚肉とアルコール以外)という規格の他に、専用工場やイスラム教徒の雇用など、様々な条件があって世界的にも厳しいと言われています。
――他の国はいかがですか?
次にアメリカのロサンゼルスとハワイで販売しました。ロスは日系スーパーのトーキョーセントラル、ハワイはドン・キホーテ(株式会社PPHIグループ)です。
愛媛県とPPHIが包括連携協定を締結している関係で、愛媛県に楽天ファームの有機JAS認証の冷凍オーガニック野菜を提案しました。
――アメリカではどうでしたか?
アメリカはオーガニックが進んでいるので、冷凍のオーガニック野菜も珍しくないのですが、日本の物は品質が高いと言われています。
例えばブロッコリーでいうと、欧米ではトマトソースでグツグツ煮てしまいますが、日本ではそのまま食べますよね。だから日本産はかたちの綺麗さが違うんです。
――今、売られているのはどこの国ですか?
現在は香港とシンガポールで販売しています。それぞれご紹介しますね。
香港のデパートとネット販売
香港にはいくつか取引先があるのですが、デパートのSOGO(そごう)にて明後日から楽天ファームの商品の販売が開始されます。こちらは常設ではないのですが、2か月に1回程度の取り扱いとなる予定です。
「食通PMQ店」では、楽天ファームの冷凍食品コーナーがあり、かなり充実したラインナップを揃えて置いていただいています。
また「食通PMQ店」ではオンライン販売もしています。
こちらの店舗は日本の無添加、オーガニック、プレミアム食品を多く取り扱っているので、楽天ファームと親和性があり、特に冷凍フルーツの売れ行きが好調と現地から報告が入っています。
他にも香港ではこんなネットショップにも出しています。
こちらは主に体を鍛えてボディメイクをする人向けのオンラインショップ「桜満屋(社名:SAKURAGAWA-HK LIMITED、販売屋号:Sakuramitsuya)」で、日本のサラダチキンを多く取り扱っています。
筋トレをする人は、ブロッコリーをたくさん食べるという経緯から、楽天ファームの冷凍ブロッコリーを販売することになりました。商品ラインナップもヘルシーなベジタブルライスやほうれん草、また冷凍フルーツなどを選んで掲載しています。
――香港のオーガニック市場は?
詳しくはないのですが、国としてはオーガニック商品に対してオープンな市場だと思います。
日本を含む一部の国では商品を「オーガニック認証品」として販売するには、その国のオーガニック認証を取得したり、国ごとに同等性を認めた有機認証が必要になってきます。しかし、香港やシンガポールはそのような決まりが今のところないようです。
また、各国が輸入品に課す農薬の規制は年々厳しくなっています。野菜や果物でその国が規制している農薬が検出されると、輸入NGとなりますので、オーガニック認証を取得していれば輸出もスムーズです。その点でも楽天ファームの商品は重宝していただいているかと思います。
そして今でも香港では食品に関して、中国産より日本産がいいというニーズがあるようです。ボディメイクをされる方は意識も高いので、オーガニックに関しても親和性はあるとみています。
シンガポールのネット販売
ブロッコリーが人気!かぼちゃもあの国で!
シンガポールでは2023年1月から、東南アジア最大級のECプラットフォームLazada(ラザダ)の中にあるネットスーパーRedMart(レッドマート)で販売しています。
――シンガポールのニーズは?
現在、シンガポールでは日本産のものが売れてきている模様で、日本のブランドを取扱いたいというニーズがありました。
食品でいうとオーガニック食材の他に、代替肉、植物性のミルク、バターなども人気で、なかでも北海道産のものが圧倒的に人気のようです。
レストランは寿司、焼肉、ラーメンの人気が根強く、飲料であれば抹茶、日本酒も浸透してきており獺祭や14代などの純米大吟醸がシンガポールでも人気が上がってきています。
今、シンガポールの物価はとても高いのですが、富裕層で、高価でも良いものを求める方も多く、オーガニックで質の高い物があれば買ってもらえると、楽天ファームでは戦略を立てています。
価格は1袋6.9~7.5シンガポールドル(約680~740円、2023年2月1日現在)なので、日本の1.6~2倍近くしますが、売り上げは増加傾向にあるので今後も期待しています。
――楽天ファーム冷凍オーガニック野菜の売れ筋は?
香港ではやはり「ブロッコリー」が人気です。マレーシアもブロッコリーが一番売れました。
シンガポールでは「北海道産栗かぼちゃ」が一番出ています。ただブロッコリーが欠品中でまだ発売していないので、今後ブロッコリーを出したらトップが入れ替わるかもしれません。
日本でも冷凍野菜は「ブロッコリー」が人気ですね。冷凍食品すべてでいうと「ワイルドブルーベリー」が殿堂入りになるくらい人気となっています。
楽天ファームではこれからも、自社で栽培したオーガニック野菜を加工した冷凍食品のほか、環境や体に優しい商品を取り揃え、世界中のお子様から健康に配慮される方まで安全・安心にお召し上がりいただける商品をお届けできるよう、日々努めてまいります。
こうして海外の方にも召し上がっていただいている楽天ファームの冷凍オーガニック野菜を、ぜひ食べてみてください。
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- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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