農の道を歩むこと[後編] Farm to Table Vol.40
楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2022年7月16日号の一部をご紹介します。
畑だより
静岡県の御殿場農場は他農場と比べると、農業に不向きな土地や環境と言われています。それは、年間の降水量がとても多く、晴れの日は少なく、気温も低いということです。雨が多いと根が腐り、与えた肥料も雨で流されやすくなってしまいます。植物は光合成をして栄養を取り込んだりして成長していくのですが、それは晴れていればより大きく早く成長しますが、雨や曇が多いと光合成ができず生育に悪影響を及ぼします。
こんな環境の中で、「どうやって農業をやっていこうか?」と、社長や同業者の農業仲間にもたくさん相談をしました。未だ模索だらけなんですが、畝を高くして排水を良くしたり、土壌分析を行ったり、様々な肥料を試してみたりしています。チームの仲間たちと、お客様に美味しい野菜をお届けできる農場について日々研究しています。
もちろん、栽培だけに力入れるのではありません。
「強い農業の会社」を作ることを目標に掲げています。それは、近江商人の「三方よし」を実現できる、世界で一番愛される農業の会社づくりをしていきたいと個人的に考えています。今後は私自身も独立を視野に入れていますが、楽天農業でも実現したいですし、自分の会社を作るとしたら100年続く強い会社を作りたいです。
※売り手=会社と社員、買い手=お客様、世間=農業を守り育てる一般の方々
ただ、今の御殿場農場はまだ0の開墾から1になり、その先に進み始めたところです。前に進めるには、御殿場農場で理想的なカタチ(ビジネスモデル)を作ることが大切だと思います。まずは地域に合った野菜の品目を探し、適切な管理方法を作り、産地をゼロから作っていくことで、地道に努力を重ねます。
こうして少しずつ、農業を志す人が農業に挑戦できる日本の農業界を作って行くことを考えながら、今日も御殿場農場のリーダーとして頑張っています!
Writer:安井 拓人(やすい たくと)
楽天農業(株)御殿場農場の農場長。静岡県出身。様々な農業法人や独立新規就農を経験。
契約農家「 潮と空農園」高知県高岡郡
高知県高岡郡
潮と空農園
海と空広がる生姜の国、高知県より
農薬・化学肥料・除草剤不使用の“生きている生姜”です!
──代表 八木 昭宜(やぎ あきのり)さん
潮と空農園の生姜は「今まで食べてきた生姜と全然違う」「子どもも食べやすい」と驚きと喜びの声を多くいただいています!
「人間は生きている限り必ず環境に負荷を与える」。だからといって何もしないのではなく、自らの行動の中で何ができるかを考えたことが八木さんの生姜作りの入り口でした。
環境、自分自身、お客さんにとっても良い、そんな生姜が作りたい。使わないものから決めた結果たどり着いたこだわりの生姜です。
潮と空農園の生姜は約1ヶ月間保存できます。その理由は「生きている」から。スーパーの生姜は一度冷蔵されているのでいわば凍死状態。うちの生姜は山に掘った横穴で貯蔵し、生姜にとって最適な環境で保管します。生きている証拠に貯蔵中も芽が出てくる!日持ちがする生姜をたっぷりストックして、日々の温活にいかがでしょうか?
次回はどんな人からのメッセージがあなたのもとに届くのか、お楽しみに!
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- この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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