野菜も笑顔に!スマイル農家女子まいまいの栽培日記~小かぶ編~
はじめまして。楽天農業株式会社の清水麻衣(しみずまい)です。食べ物で人を幸せな気持ちにしたいと思いながら農業をしています。今回は静岡より「小かぶの栽培日記」を笑顔でお届けしていきます。
多品目野菜の栽培
私は静岡県の伊豆農場で「原体野菜」を栽培しています。いわゆる普通の野菜ですが、冷凍やサラダなどに加工する野菜と区別するために、原体野菜と呼んでいるんです。
原体野菜は、旬によって内容の変わる野菜セットになるため、多品目の野菜を栽培しているのですが、初めて種を注文した時は、届いた段ボールの中を見て改めてびっくり!なんと50種類ほどの種が入っていました。こんなにたくさんの種類の野菜を栽培するんだと思うとワクワクしました。
少量多品目の栽培は管理が難しいと思うこともありますが、野菜それぞれに個性があって毎日いろんな発見があるのでとっても楽しいです。
小かぶの栽培日記【種まき~発芽~間引き】
今回の栽培日記は「小かぶ編」です。
土づくりを終えて準備が整うと、写真のように種をまいていきます。農家の間では種まきを「播種(はしゅ)」と呼びます。播種のあとは、潅水(かんすい)つまり水やりをするのがポイントです。
かぶはアブラナ科なので発芽するのが早く、秋に播種すると2~3日で芽が出ます。無事に芽が出てくれるかな~といつもドキドキしながら芽が出るのを待っているんです。
無事に発芽してくれましたー!発芽率も良く、虫食いも少なくて、これからの生長が楽しみです。
すくすくと育ってきました。このあたりで「間引き」をしていきます。
間引きとは、生命力の高い芽を選び、それ以外の若い芽は土から引き抜く作業のことです。間引きをすることで、新芽同士の根の衝突や密集を防ぎ、よりきれいで形と大きさが良い作物ができるようになります。
間引きのポイントは、虫食いが少なく、変形していないものを残すことです。また引き抜かず、はさみで切るようにし、根を傷つけないように気を付けています。
小かぶの栽培日記【収穫~出荷~販売】
見てください、こんなにきれいなカブができましたー!!
秋は種をまいてから40日ほどで収穫することができます。楽しみに待っていたのでとっても嬉しいです。今年は白いかぶとピンクのかぶを栽培しました。ピンク色がとっても鮮やかできれいですよね!
収穫したカブは、出荷場の方々が丁寧に洗ってくれます。根菜は土が多くついていて、特に洗うのが大変だと思いますが、いつもツヤツヤにしてくれます。
洗ったかぶは、丁寧に袋詰めされていきます。出荷場の方は、いつもきれいに梱包して下さるので嬉しいです。ありがとうございます。
原体野菜は、インターネット販売の野菜セットの他に、地域の産直やスーパーなどさまざまな場所に届けられています。私が小さい頃からよく買い物に行っていた静鉄ストアにも納品をさせていただいています。
先日、静鉄ストアで私の育てたかぶを購入して、おばあちゃんに届けてあげました。とっても喜んでくれて、マリネを作ってくれました!嬉しかったなぁ。
私のおすすめの食べ方は、お鍋です!ちょうどいい季節なので、ぜひ試してみてください。
冬の野菜作りには欠かせないビニール
冬でもおいしい野菜作りをするにはビニールトンネルが欠かせません。トンネル栽培をすることで、発芽や生育に必要な温度を保つことができます。
写真を見ると、カラフルなのがわかりますか?
風が吹いても飛ばないように、ビニールテープで抑えているのですが、播種した週ごとにテープの色を変えると管理がしやすくなるんです。何より圃場がカラフルになって気分も上がります♪
この色を変えるアイディアは、愛媛からヘルプメンバーから教えてもらいました。私もどうやったらもっと仕事しやすくなるかを考えながら作業していきたいです。
休日は友達と海へ
先日、沼津市の千本浜海岸にいきました。海風が気持ちよくて、景色がよくてとっても素敵な場所です。お昼過ぎに海へ行ったのに、友達との話が止まらなくて夕方までずっといました。いつも会うと笑顔になれて元気をくれる大切な友達です。
静岡という、山もあり海もある自然豊かな畑から、食べて笑顔に幸せになれるような野菜を届けられるようにこれからも頑張ります。
次回は【小松菜の栽培日記】をお届けします。お楽しみに!
- この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
- 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。