中学3年生の虫博士Daiyaによる渡りの蝶「アサギマダラ」の謎!鬼滅の刃&SDGsも考える

中学3年生の虫博士Daiyaによる渡りの蝶「アサギマダラ」の謎!鬼滅の刃&SDGsも考える
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公開日:2021.12.03

中学3年生の虫博士Daiyaによる「アサギマダラの調査」。謎の多い神秘の蝶が人間に気づかせてくれる「地球温暖化」や「サステナビリティ(持続可能性)」について今できることを考えてみました。

目次

旅をする蝶「アサギマダラ」との出会い

旅をする蝶「アサギマダラ」との出会い

こんにちは。虫博士Daiyaです!
僕は、前回の記事でもお伝えしたように、植物を育ててミツバチや蝶々が来てもらえる庭の環境づくりを楽しんでいます!

今回は、僕が大好きな虫!渡りの蝶「アサギマダラ」について紹介します。僕がアサギマダラを初めて知ったのは、小学校5年生の時に高尾山でフワフワと飛んできた蝶を見た時でした。とてもキレイな蝶だったので、いろいろ調べてみるとアサギマダラという謎の多い蝶で、いつの間にか夢中になって好きになりました。

成虫の大きさは約10cmでアゲハチョウと同じくらいの大きさです。他の蝶とは違って人を恐れず優雅に飛びます。旅をする渡りの蝶として知られていて、なんとその距離は500km〜2000km以上とされ、日本から台湾まで飛んだ記録もあるそうです。30年以上に渡る調査の結果、春は南から北へ、秋は北から南へ海を越えて旅をすることがわかってきています。暑い所と寒い所は苦手みたいです。

アサギ色は新撰組の羽織&「鬼滅の刃」にも!

アサギ色は新撰組の羽織&「鬼滅の刃」にも!

アサギマダラの名前は、「浅葱色(あさぎいろ)」の翅(はね)に由来します。この薄い水色をしたアサギ色は、新撰組の羽織と同じ色です。

さらにこの綺麗な模様、誰かの羽織でみたことがありませんか?

アサギマダラは、人気アニメ「鬼滅の刃」に登場する胡蝶しのぶというキャラクターの羽織の柄と髪飾りのモチーフになっています。蝶屋敷によく飛んでいて、栗花落カナヲの手にとまっていましたね。

胡蝶しのぶは、薬学にも精通していて、毒を使って鬼を倒し、毒舌なところもあるキャラクターですが、実はアサギマダラにも毒があります。

毒がある謎めいた蝶「アサギマダラ」

毒がある謎めいた蝶「アサギマダラ」

アサギマダラの幼虫は黒と黄色の奇抜な模様で、ツノが4本あります。
サナギはまるで宝石みたいで、金箔のようなピカピカな模様が出てきて、シャインマスカットのような黄緑色をしています。だけど、食べられません。食べたら危険です。なぜなら、体内に毒を蓄えているからです。

アサギマダラは、幼虫・サナギ・成虫を通してどれも鮮やかな体色をしていることが、毒を持っていることを敵に知らせる警戒色と考えられています。そんなこともあり、鳥などには襲われにくい蝶です。秋になると、秋の七草であるフジバカマという花に大量に集まることで知られています。

なぜ旅をするのか?海を渡っている間の食餌はどうしているのか?どこで夜は休んでいるのか?まだ生態がわかっていない部分も多く謎めいた蝶です。

1980年代前半、アサギマダラは季節ごとに移動しているのでは?という仮説のもと、マーキング調査が始まりました。捕獲したアサギマダラの翅に日付を書いて、放すことで他の人に見つけてもらうという調査です。渡りの蝶なので、データ集めは一人ではできません。誰かが再発見してデータを蓄積するすることでやっと成果が出てきます。

このマーキング調査はアサギネットに登録すると誰でも参加できるので、僕もいつか参加したいと思っています。マーキングには賛否両論ありますが、この生態調査によって、移動した距離だけでなく、地球温暖化の速度もわかったりするそうです。

生き物の絶滅時代がやってくる!?

生き物の絶滅時代がやってくる!?

実は、アサギマダラが好きな「スナビキソウ」は絶滅危惧種になっています。アサギマダラに必要な物質を持っている花なので、アサギマダラの命を繋ぐ危機にもつながるのではないかと心配です。

そこでクイズです!

Q:地球に絶滅しそうな生き物の数はどれくらいでしょうか?
①約1万種 ② 約10万種 ③ 約100万種

正解は、③ 約100万種です。ちなみに、絶滅が心配されている約100万種のうち約半分は、昆虫だと言われています。

日本の環境省による「レッドリスト」2020

絶滅危惧種を知るために「環境省レッドリスト2020掲載種数表」を基に簡単な表を作ってみました。

1%という昆虫類の数字は少ないと感じる人にいると思いますが、日本には約32,000種ほどの昆虫がいて、絶滅危惧種は367種もいます。これは貝類を除いた動物の中で1番多いそうです。

僕が調べたところによると、これまで地球には5回の大量絶滅時代があったと言われ、6回目が近いのではと心配されているようです。その理由は、地球温暖化などで生き物の住処がなくなって、生態系が変化していることにあります。

もし、生き物が絶滅したら何が起きるのでしょうか?自然界は絶妙なバランスの上で成り立っています。たった1種類がいなくなるだけでも、それを食べていた生き物が生きられなくなるなど、生態系すべてに大きな影響が出てしまうのです。

生き物の絶滅は、人間にとっても人ごとではありません。その理由は、生態系の一部である人間は、自然界にさまざまな「恵み」をもらって生きているからです。以前の記事でも取り上げたように、農業にとって大事な土づくりの養分となる微生物にも影響し、植物の成長を左右します。

命の場所を作るバタフライガーデン

命の場所を作るバタフライガーデン

バタフライガーデンとは、蝶の食草、または蝶の好む花を庭に植えることです。以前の記事で紹介した水辺を作るビオトープの陸バージョンのようなもので、自分の庭で生き物の循環を楽しめて庭が華やかになるオススメな方法です。

野菜の花にも蝶が集まることもあります。例えばシソです。僕のバタフライガーデンでは、常に生き物たちがきてもらえるように四季ごとに咲く花を植えています。

この写真の「フジバカマ」を植えることで、アサギマダラがきてくれるように祈っています。

SDGsゴール15「陸の豊さも守ろう」

SDGsゴール15「陸の豊さも守ろう」

僕が取り組みたいのは、陸の動物・植物を守り、再生させること。関連するSDGsはゴール15「陸の豊さも守ろう」です。森林や湿地、川などの陸の自然は、そこに暮らす生き物の命や人間の生活を支えています。しかし、人間の生活が豊になると共に、その環境が破壊されている状況も事実です。自然を壊してしまうと、もとに戻すことが難しい。木を切ったら、また成長するまで何十年もかかります。

絶滅の危機にある陸の生き物の多様性や森林などの自然を守り、再生させ、正しい方法で利用していきたいと僕は思います。そして、商品をつくる人・買う人が「これはサステナブルなの?」と意識することも、よりよい未来をつくるために大切なことではないでしょうか?

僕がまずオススメしたいのは、緑が豊かな場所に住む動物、生き物や植物などに触れることで、自分たちも同じ地球の一員であるという気持ちになることです。しかも、癒されながらSDGsとつながっていくことなので取り組みやすい方法だと思います。僕自身は、もっと植物を増やして自分の庭の生物多様性保全を目指したいです!

編集後記

家で作った僕のバタフライガーデンでは、今、なかなか咲かない花があります。それは、ノアザミです。 花が咲く日が楽しみです!

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。

ライター情報

  • Noumusubi
  • 虫博士Daiya

    虫や自然が大好きな現役中学生。生き物や自然が人に関係する農業の楽しさに魅了されています。現在は、生き物のことも大切にした農業体験へ参加して楽しく学んでいます。自然界の面白さや昆虫の魅力をお届けします。

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