木更津で有機ブルーベリーを育てるイクメン農家!子どもが手で摘んで食べられる安心な果実をお届け
千葉県木更津市で有機JAS認証のオーガニックブルーベリーを育てるフルーツ街道夢農場の鈴木秀雄(すずきひでお)さん。2歳の娘さんも木から食べてOKの安心果実を取材しました。イクメンかつイケメン農家です。
自然に癒され脱サラ!ブルーベリー農家に
こんにちは。千葉県木更津市で有機ブルーベリー農園をしているフルーツ街道夢農場の鈴木秀雄です。ここは2007年に父が耕作放棄地だった田んぼに赤土を入れてスタートし、2013年に私が引継ぎました。今ではブルーべリーが約1,600本植えられています。
東京湾アクアラインで都心から1時間圏内なのですが、どこか懐かしい山里の風景と緑に囲まれた環境でとても気に入っています。
――ずっと農家になりたかったのですか?
いえ最初は大学卒業後、建設会社の営業職に就きました。仕事は楽しかったのですが、市街地の人ごみがストレスだったのか、体調を崩したことがあったんです。それで実家に戻って、父がはじめた自然豊かな農園でブルーベリーを食べると、それまであったはずの熱がさがって、気持ちが楽になりました。
――すごい!自然の癒し効果ですね?
はい、自然の力は偉大です。それから農業をやりたい気持ちが次第に膨らみ、脱サラをすることにしました。
安定収入を手放すのは勇気がいりましたが、他県でうまくいっているブルーベリー農園をみにいった時、うち環境のほうがよくない?と可能性を感じたんです。すぐに成果がでなくてもいい、やりたいことをやったほうが幸せだと、ブルーベリー農家になる決心をしました。
2歳の娘が木から手で食べちゃう安心果実
せっかくならお客さまが喜んでくれるところにしたくて、ブルーベリーの摘みとり体験に来てくれた方には、木からそのまま洗わず安心して食べられることを第一に考えました。
完全無農薬で有機肥料を使い、有機JAS認証をとったオーガニックのブルーベリーです。水を綺麗にする里山を農薬で汚さないこと、ごみを極力出さないことなど環境にも配慮しています。
私の娘はまだ2歳ですが、ブルーベリーを食べだすと止まらなくて、木になっているのを手当たり次第ぜんぶ食べちゃいます。
食べる手が止まらない甘さの秘密は「ど根性栽培」
――子どもの舌は正直ですから、本当に美味しいのですね?
ええ、私も収穫しながらかなりつまみ食いしてしまいます。木で完熟した鮮度抜群のブルーベリーは、甘くて濃厚でとても美味しいです。
――甘くて濃厚!美味しさの秘訣は?
水やりです。植え付け後は水やりを一際しない『ど根性栽培』(商標登録済)という農法をしています。ブルーベリーの木は、水がもらえない過酷な環境になると、根を地面の奥深くまで水分を求めて伸ばしていきます。そうすると夏場の日照りが続いて土の表面が乾いても、枯れることのない丈夫な木に育っていきます。これにより夏場の収穫時期には、晴天が続くほど甘く濃厚なブルーベリーができるんです。
土づくりは有機肥料のみで、菜種油かすや発酵させた竹パウダー、竹チップ、また刈った草が腐って堆肥になるなど自然のものを利用しています。竹パウダーは発酵させると乳酸菌が増えて、土にアミノ酸が増えて、味がよくなるようです。みなさんに甘いと好評なので、いいんじゃないかと思います。
ブルーベリーが16品種も!おいしいのはどれ?
当園のブルーベリーは、甘みの強いラビットアイという系統のブルーベリーを16品種ほど育てています。品種によっても味わいが違うので、出荷時期によって味の違いも楽しめます。
――どの品種が好きですか?
あえていうなら「フェスティバル」は香りがよくて甘いです。あと「デライト」は上品な香りで、ワインにしたら絶対おいしいだろうと思っています。個人的にはさっぱりとしたパリッとした食感が好みです。
――女性に人気の品種はありますか?
女性に人気なのは「オースチン」と「ティフブルー」です。完熟すると蜜みたいな甘さで、白い粉っぽいブルームが多い品種になります。
――ネット注文では品種を指定できますか?
完熟のタイミングをみるので、出荷に向いている8品種の中から、その時おいしいものをお送りさせていただきます。
<出荷に向いている8品種>
1.ブラウトウェル
2.ティフブルー(女性に人気)
3.フェスティバル(鈴木さん推し)
4.デライト(鈴木さん推し)
5.ノビリス
6.オースチン(女性に人気)
7.パウダーブルー
8.ブライドブルー
こちらはワインにしたらおいしそうな「デライト」の現在の様子。実が赤っぽくなっています。7月下旬くらいからおいしくなるので、今から楽しみです。
――出荷できない品種もあるのですね?
はい、皮が柔らかい「メデット」などの品種は配送に向かないので、摘みとり体験やカフェメニューでお出ししています。
有機ブルーベリー農家のおいしい食べ方
――農園内のカフェメニューはどれもおいしそうですね!
ブルーベリーは冷凍ができるので、2015年からジャムやジュース、リキュール、ジェラートなどの加工品をはじめて、2016年に農園内にカフェをオープンしました。
自信作はブルーバリーパイです。2018年は夫婦で作って焼いて週末は1日100個が完売していました。そして2019年に念願のブルーベリーソフトクリームも始めました。
――奥様と一緒にやられているのですね?
はい、山の中に住んでもいいと言ってくれて、商品開発から経理までやってくれるので、なくてはならない存在です。農園と家がすぐそこなので、私も子どもの面倒がすぐみられるし、サラリーマンよりいい環境だと思います。
――家でもブルーベリーは食べますか?
毎日ジャムをヨーグルトにかけて食べています。夏はフレッシュで農作業中も食べます。
――目によさそうな生活ですね?
そうですね!目にいいんじゃないかと思って食べています(笑)実際にサラリーマン時代は目が疲れて毎年さがっていた視力が、農家に転身してから年々あがっているんです。おかげで毎日楽しくご機嫌で過ごせています。
――ブルーベリーのおすすめの食べ方は?
まずはフレッシュで!収穫したものをなるべく鮮度を落とさないよう即日発送しますので、冷蔵庫でよく冷やしてお召し上がりください。
あとはそのまま冷凍したものを、お風呂上がりにシャーベットのように食べるのもおすすめです。冷凍してしまえば半年から1年間日持ちしますし、牛乳や飲むヨーグルトなどでスムージーにしたり、お砂糖と一緒に煮るだけで簡単にジャムも作れます。
これからも農業を楽しんで、子ども達に安心して食べてもらえる有機JAS認証のオーガニックブルーベリーを、ひと粒ひと粒に愛を込めて育てていきます。オーガニックの自然の恵みをご自宅でもご堪能ください!
◎鈴木さんの有機ブルーベリーは楽天市場で購入できます。
編集後記
クチコミで「イケメン農家」と書かれているのをみて、ほんとソレ!と思っていたのですが、ご本人は恥ずかしいとのことで、「イクメン農家」な写真を撮影してくださいました。お話をしていると、夢農場という名前の通り、沢山の夢があって、それを1つ1つ叶えていっているのが素敵だと思います。会いにいけるイケメン農家さんです。(担当:Motty)
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- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
- 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。