管理栄養士が紹介!つららラディッシュ1箱が届いたときの使い方、栄養素や保存方法

管理栄養士が紹介!つららラディッシュ1箱が届いたときの使い方、栄養素や保存方法
このエントリーをはてなブックマークに追加
Viberで送る
最終更新日:2021.07.27 公開日:2019.12.06

楽天ファームの契約農家の兵頭芳樹さんより届いた「オーガニックつららラディッシュ」を、プロだったらどう美味しく使い切るのか、管理栄養士の私がご紹介します。

目次

実際つららラディッシュ1箱ってどのくらい?

段ボール1箱につららラディッシュが10袋入っていました。 1袋につららラディッシュが5~6本、約150gでした。1本約25g、(根は15g、葉は10g程度)です。

つららラディッシュの和名は「はつか大根」。丸く赤いラディッシュのイメージが一般的かとは思いますが、つららラディッシュは純白のミニ大根です。

 気になる鮮度ですが、葉を見ると一目瞭然!鮮やかな緑色でピンとしていました。根は少し黒ずんだ部分もありましたが、ハリとつやがありひげ根も少なく、さっと洗えばすぐにいただける状態でした。

「生が美味しい」と農家さんよりコメントをいただいたので、さっそくかじってみることに。どうしても生の大根は辛いイメージがあったので、恐る恐る味わいましたが、驚くほどみずみずしく甘味を感じました。

1箱でどのくらいの栄養がとれる?

1箱分、根は900g、葉は600gとしてそれぞれ栄養価を算出しました。
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)、(だいこん類)だいこん葉生・(だいこん類)だいこん根皮つき生  

▼1箱分の根(900g)▼
エネルギー:162㎉
たんぱく質:4.5g
脂質:0.9g
炭水化物:36.9g
食塩相当量:0g
ビタミンC:108㎎

▼1箱分の葉(600g)▼
エネルギー:150㎉
たんぱく質:13.2g
脂質:0.6g
炭水化物:31.8g
食塩相当量:0.6g
食物繊維:24g
カルシウム:1560㎎
β-カロテン:1980μg
葉酸:840μg
ビタミンC:318㎎

特に根はビタミンCが多く、また水分を多く含むためエネルギー(カロリー)が低いことが特徴的です。また消化酵素であるジアスターゼが含まれ、胸やけや胃もたれを防ぐ効果が期待できます。

一方で葉はβ-カロテンや葉酸、ビタミンCなどのビタミン類やカルシウム、食物繊維が豊富に含まれています。それぞれ味わいや調理法だけでなく栄養価も異なるため、つららラディッシュ1本で2つの野菜が摂れるイメージですね。

 1人分として1箱の1/4量を食べると仮定すると、葉酸・ビタミンCは1日あたりの推奨量の100%以上、β-カロテンは70%以上を摂取できることになります。※30~49歳女性 事摂取基準(2015年版)

管理栄養士ならどう使い切る?

まずは、根を生のまま味噌ディップを添えて野菜スティックとしていただきました。

【味噌ディップ】

味噌:砂糖:みりん=3:1:1の割合で混ぜ合わせ、レンジで軽く加熱します。

お好みでごま油や黒胡椒を加えてもgood!パプリカやニンジンなどと合わせれば彩りもよくなります。その他に、ピクルスや浅漬けなど、保存がきく調理で根の甘味と食感を楽しみます。

 葉は細かく刻み、甘辛く味付けをしてふりかけにします。こちらも保存がききますし、混ぜごはんやそぼろなどと合わせたアレンジも◎鮮やかな緑色を生かして、野菜炒めに加えても良いでしょう。

 根と葉、どちらも楽しめるのは煮物やなべ物などの加熱調理です。厚揚げと一緒にさっと煮たり、毎日の献立に欠かせない味噌汁に加えたり、あっという間に10袋使い切れそうです。

カンタンに保存するには?

保存する際は、まず葉と根は切り離しましょう。細いひげ根もこの時に切り落としておきます。そのままの状態で保存すると、根の栄養分を葉が吸収してしまいます。また葉は水分の蒸発が早いため、葉はすぐに食べない場合は茹でてから水気を切って冷蔵もしくは冷凍保存がよいでしょう。

根は新聞紙や濡らしたキッチンペーパーなどでくるみ、密閉袋に入れて冷蔵庫で保存します。こちらは3~4日で使い切るようにしましょう。

来週は、つららラデイッシュを使った栄養満点のレシピをご紹介します。

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。
CATEGORY :レシピ

ライター情報

  • Noumusubi
  • 藤原朋未

    管理栄養士。乳幼児食指導士/妊産婦食アドバイザー。保育園の栄養士として給食管理や調理、栄養相談などに携わる。現在はレシピ開発・コラム執筆のほか、離乳食・乳幼児食をテーマとした料理教室やセミナー講師を務める。書籍:マンガでわかる!離乳食はじめてBOOK(KADOKAWA)レシピ監修。

ページ上部に戻る