農家のたまごからひよっこになれたかな Farm to Table Vol.32
楽天農業のオーガニック野菜は、農場を感じる季節のお便り「Farm to Table」を添えてお届けしています。地球にもあなたにもやさしい野菜を。今回は2022年3月16日号の一部をご紹介します。
畑だより
初めまして。今号をお届けする私は楽天ファーム静岡県御殿場農場の松本 龍生(まつもと りゅうせい)と申します。
私は1年前の今ごろは入社式に備えていた新入社員でした。畑では野菜や虫たちと共に生き、納屋では道具や機械の手入れを行う……そんな農家さんの生き方に憧れて農業の世界に飛び込んだ農家のたまごでした。
去年私が初めて出勤したとき、御殿場農場は青々としたタマネギ畑が広がっていました。そして今年、タマネギの植付けを終え今また御殿場農場にはタマネギ畑が広がっています。この1年間、私は収穫包丁からトラクター、フォークリフトと様々なものを手にし、農家のたまごからひよっこになれたかな、という具合でしたが、畑の方は夏にタマネギの収穫を終えて一面の茶色になり、秋にはブロッコリー畑になって緑色に、冬前にはブロッコリーの収穫を終えてまた茶色にという循環をしていました。御殿場農場は12haの農地が一か所に集まっているので、その循環をとても強く感じられます。
畑の中にも循環があります。
植物が土から吸い上げた栄養はやがて他の生き物に食べられてその身体になるか、枯れて地面に落ちるとやがて朽ちて土に還ります。畑の虫たちも植物を食べて育ったあとは他の虫や鳥に食べられて循環します。私たちの身体は私たちが食べたり飲んだりしたものがひしめき合っているのです。野菜も畑からいろいろなものを吸収して育っています。
畑の力を目いっぱい受けて育った野菜たちから、その循環の一端を感じていただけると幸いです。
契約農家「NPO法人 農音(のうおん)」愛媛県松山市中島
夢は、ハサミとノコギリだけで樹を元気にできる技を身に着けることです
──代表 田中佑樹さん
瀬戸内海に浮かぶ「中島」で、温州みかん類、いよかん、レモン、甘夏など10品種以上の柑橘を栽培しながら、移住者支援などをしています。
島暮らしという自然の恵みを生かし、海の恵み(魚や海藻、海水)と山の恵み(山菜類)を存分に生かした発酵液肥を作り、必要に応じてみかんの樹に散布する農法を「島みかん農法」と名付けて実践しています。
選果にも、品種ごとの違いを楽しんでもらえるよう、機械を使わず、箱詰めも一つ一つ丁寧に手詰めで行っています。柑橘は意外と繊細で、外部からのダメージが加わるほど味がぼやけてしまいますから。
瀬尾内海の潮風を浴び、すくすくと育った中島の柑橘をぜひお試しください。
次回はどんな人からのメッセージがあなたのもとに届くのか、お楽しみに!
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- この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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