沖縄から~ナンクルナイチャ~!農家しんちゃんの畑だより Vol.10

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最終更新日:2021.07.06 公開日:2020.08.28

今年は様々な気象変動があり、最後の小さなやんばるマンゴーがゆっくりと熟してます。バナナや季節外れのパイナップル、農業における雑草の役割りも紹介。沖縄の畑からしんちゃんの日常をトロピカルにお届けします。

日本で一番遅い⁉ 小さなやんばるマンゴー

今年は様々な気象変動があり、小さなやんばるマンゴーはまだ残っております。8月24日に台風8号が来て沖縄の近海で停滞しており、その影響で気温が上がらず、最後のマンゴーがゆっくりと熟しております。農業には積算温度(せきさんおんど)という考え方がありますね。私が提唱するスピリズム農法においては「植物は温度を貯める」という見解です。『植物は大地と会話するために温度を集めている?』詳しくはまたどこかでご説明できればと思います。

季節外れのパイナップル

パイナップルは「エテホン」というホルモン剤を少量かけてあげると2カ月後に花が咲きます。そこから約4カ月~6カ月で果実の収穫となります。このパイナップルの特長として、食べたい時期の調整ができるので「ポット栽培」が可能です。では、ポット栽培の何がいいのか?自宅やオフィスでパイナップルを育てることができますよ。一家にひとつパイナップルはいかがでしょうか?

パイナップルのポット栽培がトレンドに⁉

パイナップルはアナナス属という、多肉植物で有名な属性の植物です。つまり自宅で栽培して観賞用としても楽しめます。パイナップルを自宅で栽培するのは意外と簡単。テレワーク時代ですので、パイナップル栽培が流行するかもしれませんね。

今年植え付けたバナナもスクスクと

うちの畑で農作物を植え付けると何の疑いもなくスクスク成長してくれます。このバナナにも感謝して、スクスクと育っていただけるありがたみを噛みしめ、日々遠くからじっと見つめていました。ぜんぜん手のかからないバナナさん、立派な葉っぱになってうれしい。

マンゴーとパイナップルの収穫中はあまり会話もできませんでしたが、またよろしくお願いします。そんな気持ちで写真を撮りました。

草畑?なぜこんなにモジャモジャに…

沖縄は雑草が枯れない事で有名です。なぜなら冬でも暖かいからです。したがって、沖縄の雑草の種類はかなり豊富です。雑草ではなく薬草に使われている場合もあり、農家としてはとても可能性を感じています。そして、こちらはパイナップルの収穫後の畑の写真です。パイナップル栽培時の問題として赤土流出問題がありますが、雑草が赤土の流出を防いでくれます。さらに、パイナップルへの水分過剰も軽減できるのです。このように雑草と共存できる農業を推進する事はみなさまの未来を守る事にもつながっています。

今年もご一緒に栽培していただいたみなさま、ありがとうございます

私がマンゴーを作っていて、一番ホッとする日は、ご注文の品を全て届け終わった一週間後です。その日だけはホッとします。唯一ホッとしていい日だと思っております。その日は、マンゴーの樹やパイナップルが私を待ってくれているように感じます。したがって、私のお正月は9月。ただいま沖縄農村事務所は正月を迎え、またご一緒に栽培していただけるお仲間をお待ちしております。あけましておめでとうございます。今季もよろしくお願い致します。

まさかのオクラの苗

こう見えてオクラの苗なんです。植えるタイミングを逸してしまったわけではなく。
この苗床で大きくなりたいと言わんばかりに、スクスクと大きくなるものですから様子をみておりました。すると、またグングンと大きくなるではないですか(笑)
私は、腹をくくりました。ここで超密植栽培をして収穫までしてみます。

魅惑のたこ焼き!パインボール

農業で独立して一番初めにやったことはパイナップルの畑を借りる事でした。その次にやったのが、パイナップルのたこ焼きを作り屋台で販売した事です。
私は沖縄県の東村へパイナップルを作るために移住しました。つつじが有名な東村では、毎年3月に約1カ月間つつじ祭りが開催されます。そこに、パインボール焼きの屋台を出店させていただきました。たこ焼きではなく「パインボール」です。大好評でしたよ~!(笑)久しぶりにあの秘伝の味を作るとさらにバージョンアップした『パインボール2.0』が仕上がりました。やはり私は天才でした。

地元の漁業と農業の逸品!地産地消の海鮮丼

名護市の羽地湾に面した、とある食堂のひと品です。最近オープンしたお店で行ってみましたら素晴らしかった。私が良かったと思ったポイントは羽地米を使った酢飯とカニのお出汁の味噌汁です。地元の漁業と農業をまとめた地元飯はなにものにも変え難い自然の恵みですね。昔は人のつながりがあり、祭りがあり、お祝いがあり、そこには必ず地元の自然の恵みがあった…。そんなことを考えさせてくれる味でした。

自宅から望む朝日

私は、仕事がら9月がお正月です。来年に備えて、また気を引き締めて万全に進めていきます。最後に、コロナ禍で沢山の方々が大変なご苦労をされていることと案じております。このような状況の中ではありますが、みなさまのご健康と、益々のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。今季もありがとうございました。来季もよろしくお願い致します。

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。
CATEGORY :農家さん

ライター情報

  • Noumusubi
  • 吉見真一

    沖縄の契約農家。元デザイナー。沖縄へ移住し南国フルーツを育てています。LOVEをきっかけに農家になりました。趣味は清掃。毎日ポジティブをこころがけています!「ナンクルナイチャ〜」貴方のえくぼを刺激する!!日常を美味しくトロピカルに彩る南国の自由人です。南の島へおともします。

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