弁護士を目指していたら農家に!長沢裕のLOVE FARMERSインタビュー
こんにちは!長沢裕(ながさわ ゆう)です。
私は福島県伊達市出身で小さい頃から家の前の山で遊び、育ってきました。そのため、自然や自然とのつながりを感じられる農業の現場が大好きです。
今でも休日を利用して知り合いの農家さんの所へ遊びにいっています。また、プライベートだけでなく仕事の方でもNHK Eテレ「趣味の園芸 やさいの時間」などに出演し大好きな畑で過ごす時間を持つことが出来ています。
今回は特別に農家さんへインタビューさせていただけるということで、愛媛県にある楽天農業株式会社の兵頭芳樹さんとトブシン バヤルさんに会いに行ってきましたー!
環境地理学研究者から農家に!おだやかな探求者トブシン バヤルさん
「オーガニック野菜を作ってみたら、苦手な野菜も“大好き”に!」
松山空港から車で移動し、木漏れ日がまぶしい山道を抜けて辿り着いたのは標高約500mの場所にある成能(なるのう)農地。
畑につくと早速いらっしゃいました!一際大きなトブシンさん!
サイトの動画を見ていた時から思っていたのですが手が大きい!女子の中では手が大きめと言われる私の1.5倍はあります。「手が大きいですね~」というと「この方が人から物をもらうときにたくさんもらえていいでしょう。」とはにかむトブシンさん。なんてお茶目で愛嬌のある方なのでしょう!
大きな体とは対称的に性格はとても穏やか。その優しい語り口調に会って五分と立たないうちにファンになってしまいました。
就農した当時は、栽培を担当していたイチゴも春菊も苦手だったそう。しかし自分で作ったオーガニックなイチゴや春菊を食べてそのおいしさに驚き、今は大好きになったそうです。
私も畑の中でキャベツや春菊をつまませてもらってビックリ!
春菊は爽やかな香りが鼻に抜けて、えぐみは全くありません。キャベツはとにかく甘くて瑞々しい!普段なら取り除いてしまうこともある芯も逆に好んで食べたくなってしまうようなおいしさと歯ごたえです。
環境問題を解決したい! ~東京大学大学院から愛媛の農地へ~
そんなトブシンさんの出身地は内モンゴル自治区。
地元の大学を卒業後、日本にわたり、なんと東京大学の大学院で環境地理学を学んでいたそうです。驚きの経歴を持っているにも拘わらず、とーっても謙虚なトブシンさん。分からないことがあると休みを利用して図書館などに行って調べるのだそうです。野菜作りに対してもその誠実さは変わりません。
「農作業は大変じゃないですか?」と聞くと、「農業を始めてからやめたいと思ったことは一度もありません。熱心さならだれにも負けないと思います」と語ってくれました。そんなトブシンさんを支えるのは故郷への思い。
乾燥した地域であるトブシンさんの地元では、もともと雨量が少ないのに加え、近年、農業用の水を地下水からくみ上げていることで環境問題が深刻化しているそう。
ペットボトルを利用した葉物野菜の栽培、マルチング農法、保湿力のある土づくり。日本の農業にはたくさんの工夫と学びがあるという。ここで学んだ農業技術を地元に帰って広めてゆくのが今後の目標だそうです。
弁護士を目指していたら農家に! 農場長の兵頭 芳樹さん
「おじいちゃんの畑が原点!農業は僕の使命です」
兵頭さんは愛媛県出身でおじいさんが畑仕事をするのをそばで見ながら育ったそうです。就農した理由を聞くと、「やるべきことをやっているという感じ。自分の役割は農業という風に感じている。」と一言。様々な職業が溢れる現代においてここまで自分の内に確固たる確信を持って仕事に励める人にはなかなか出会えません!
そんな兵頭さん、なんと就農する前はロースクールを卒業し、弁護士を目指していたそう。その理由が弁護士だったら余暇で畑が出来るかなと思ったというから驚きです!そんな多彩な兵頭さんは就農からまだ2年もたっていないにも関わらず、栽培計画を作り、農園を担当する責任者を担っていらっしゃるそうです。
お客さんとつながることが嬉しい!愛に溢れる農場長
兵頭さんに楽天ファームの魅力を聞くと、“消費者との距離が近いこと”をあげてくださいました。
「お客さんとつながっている。お客さんがこれを作ってと言ってくれて作っているような感じ。まるで近所の人がこれ作ってと言ってくれるのと変わらないような気がして、大切にしようという気持ちが強くなります。病気とかになったらそれもお伝えしなしなければならないし。」
消費者との距離が近く、不測の事態にはそれもそのまま共有する。だからこそ消費者と生産者の間には信頼関係が出来る。 病気などに負けずにちゃんと作物が無事に育って出荷出来た時にやりがいを感じると語る兵頭さんにはお客さんへのあたたかい思いやりが感じられました。
将来は自分の畑を持って果樹栽培などにも挑戦し、アボカドのような変わったものも栽培していきたいそう。そしてのちには観光農園などもやり、お客さんがゆったりと過ごせるような場所を提供していきたいそうです。
時々ふわっと笑いながらゆったりと話して下さる兵頭さん。 きっと独自の視点をもちつつ、これからもゆっくりとでも着実に自分の目標を実現していくのだろうなと感じました。
おわりに
故郷への想いに支えられながら熱心に野菜づくりと向き合うトブシンさん、独自の視点で夢を広げながら、挑戦を続けていくであろう兵頭さん。 そんな二人がつくる作物ならおいしいこと間違いなし!心から応援したくなるような素敵なお二人と縁を結んでいただき、とても幸せな今回のインタビューとなりました。
インタビュー後には、野菜をカット加工しているオフィス兼加工場にもお邪魔しました。
人気農家の楽天農業株式会社の祖母井 美香(うばがい みか)さんや、上甲 幸乃(じょうこう ゆきの)さんともお会い出来て嬉しかったです!
日本でも数少ない有機JAS認証を取得しているオーガニックなカット野菜もいただきましたが、とっても新鮮で美味しかったです!
ライター:長沢裕
- この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
- 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。