スター農家誕生?!イケメンすぎる農業男子

スター農家誕生?!イケメンすぎる農業男子
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最終更新日:2022.08.31 公開日:2017.11.09

三度の飯よりイケメンが好き。そんな私が出会ってしまった片神芳広(かたがみよしひろ)さん。愛媛県の楽天農業で働く身長181㎝のさわやかイケメン農家です。野菜を愛でる筋肉に心躍らせながら話を聞きました。

なんでそんなにイケメンなんですか?

そんなことないですよ。もう今年で30歳なんで。
学生時代はダンスをやっていて、その友達がすごく格好よかったんで女の子はよく見にきていました。僕は引き立て役だと思ってたんですけど、今考えたら目立っていたかも。ファンクラブまではなかったですけど(笑)

イケメンキャラじゃないんで、そんなクールな感じじゃないです。イメージ崩れるならもうちょっと大人しくしましょうか?

――いや、そのままでちゃんとイケメンです。(そのサービス精神はずるい!と思いつつ)では農業の話を聞いていきます。

木こりから農家へ

――農家になった経緯を教えてください。

もともと林業をしていました。
21歳くらいから28歳まで7年間、山に入って生えてる木を倒して、切って市場に運ぶ、木こりをやっていたんです。野菜と一緒で、木にも間引きが必要で、何十年後かに出荷する木のために、1日に何百本も木を切ることもありました。

農家に転身してからも、楽天農業株式会社では耕作放棄地の開墾をやっているので、木こりの経験が役に立ちました。転職したはずなのに、また木を切るとは思いませんでしたが、自然と触れ合いながら仕事をするのが好きなので良かったです。

農業をしたいと思うようになったのは祖父母の影響なのですが、ただ農業をしたいといってもやっぱり1人じゃ難しい。祖父母は他界しているので、教えてもらうこともできない。そんな時に楽天農業株式会社を知って、研修で教えてもらいながら農業ができるのがすごくいいなと思って、農家をはじめました。

憧れは自分のおじいちゃん、おばあちゃん

おじいちゃん、おばあちゃんに会いに行くたびに「美味しいやろ」と、自分達が作った美味しい野菜やお米などを自慢しながら食べさせてくれたんです。その時は農家になりたいとは思わなかったですけど、すごい生き生きとしてた姿を思い出して、将来あんな風になりたいと思ったのが、農家になった第一のきっかけです!

祖父母が育てていたのは、きゅうり、とうもろこし、トマトなど。お米はずっとおじいちゃん、おばあちゃんの作ったお米を食べてきましたね。二人のお陰でここまで育ちました、イケメンに(笑)

今も田んぼと畑はあるんですが、手入れをされていない状態なので、自分で開墾して継ぎたいと思っているんです。土地を残してもらえたのは本当にありがたい、ありがたいです。

おじいちゃんとおばあちゃんのように、仲良く農業をしながら暮らしていける家庭を築くのが夢ですね。もう30歳なので。
そういえば、おばあちゃんの方が強かったイメージがあるんですけど…僕もそうなるんですかね?!

可愛くてたまらない、甘えん坊の有機野菜

今までスーパーで買った野菜を新鮮だと思ってたんですけど、自分で有機無農薬で作ってみて、本当の野菜の味ってそうなんだと実感したんです。愛情をかけているのもあると思うんですけど、自分が作ってるっていう、その味は格別ですね。

農業って毎日変化があって、野菜達もちゃんと愛情を持ってお世話をすると元気な姿で応えてくれるし、お世話をさぼると野菜達も元気をなくしてしまいます。(´っω・`。)
だからそんな甘えん坊の野菜達が可愛くてちゃんとお世話をしなきゃって思っちゃうんです!(´,,?ω?,,`)

――絵文字、多くないですか?

普段からよく使います。ハートいっぱい打って、愛情がこもってますよ!と伝えたいんです。前は絵文字を使わずマジメにいったほうがいいかな?という時期もあったけど、素をだして絵文字を使いはじめたら、オネエ説がでちゃいました(笑)

――ははは。いろいろ勘違いさせちゃいますよ、ハートって。それにしてもオーガニックは手間がかかるでしょ?

そうですね、特にスイカは難しいって言われてましたけど、僕の作った黒スイカは小さいのが可愛くて、愛着がわいてきて、すごく可愛らしくて…

最初は黒くならなくて黒になるのかな?とか、黒スイカって初めから黒くなると思ってたのに、縞がくっきりでちゃって大丈夫かな?いつ黒くなるのかな?とか思っていたら、だんだん大きくなってきて、手間というような大変さはなかったです。

すごい、本当に可愛くてたまらない。
甘えてくるんで、しょうがないなっていって、雑草とったりとか、いつも毎回みてあげないと状態がどうなってるか心配になるので、すごい可愛くなりますね。甘えん坊だから僕がいないとだめなんだから(?>∀

――(あぁ黒スイカになりたい)はい、いただきましたっと。そうそう、この写真は私が片神さんに作ってもらった黒スイカなのですが、とっても美味しかったです。

本当ですか!いいの届きましたか?
スイカは中が見えないので、音とカタチとお尻の方がキュッとしまっているかを判断して、選んではいたのですが、スカスカとしたのが届きましたという声もいただいてしまったので心配だったんです。

――そうでしたか。スイカの難しさは選別にもあるんですね。経験を積んで、ぜひあの美味しさをみなさんに届けたいですね!

はい!暑い夏の農作業の合間に、農地で採って近くの川で冷やして食べた黒スイカ。人生で一番甘くて美味しかったので、あの感動を体験いただけるようがんばります!来年も期待していてください。

他に美味しかった作物は、これも夏野菜になっちゃいますがゼリーミニトマトホワイトコーンスイートコーン。とうもろこしは生で!甘くてほっぺが落ちました。甘いの大好き!スイーツ男子です(笑)

ハートのじゃがいもは愛情の証?!

――――――ハートのじゃがいもを片神さんがみつけたと、楽天農業株式会社のinstagramにありましたね?

ハートのじゃがいもは見つけた時、こんな可愛い形になるんだ!愛情を込めて育てたのが形になって現れたのかな、野菜達が教えてくれたのかな、と興奮したのを覚えています!

ハートを見つけてからは、顔に見える物、いろんな形に見えるじゃがいもを探しながら掘っていたから、すごく楽しくて。まるで宝探しのように、次はどんなのがあるかなとワクワクしながら、みんなでワイワイ楽しみながら掘りました。

――楽しそう!メンバーとはいつもそんな感じですか?

メンバーはみんな仲良くて、一致団結しています。仕事してても、農業していても楽しいです。
最近では台風が続き、復旧が大変だったけど、みんな文句も言わず、助けあいながらやりました。復旧したらまた飛ばされて、本当にしんどかったけど、みんながいたからできたのもあるし、メンバーには感謝しています。

あとはそう、女性のパワーってすごいなと思う。
(祖母井)美香さん、(上甲)幸乃ちゃん、斉藤(穂)さん、(稲岡)メグミさん、(泉口)ディーさんとかいろいろな女性がいるけど、現場にいると、男のいいところを見せよう!というか、そういう活力がでてくるんですよね。みなさんしっかりしてるけど、乙女( ??ω?? )。

一番うれしいのはお客さまの声

機能が増えて、コメントのやりとりができるようになったので、直接お客さまの声がきけるようになってすごく嬉しいです。
愛情を込めて大切に育てた自分の野菜を、お客さまが美味しいと喜んでくださる。愛情こめて育ててくれてありがとうございます、とコメントをくださる。それを見ると、こちらとしても勇気をもらって、心が沸き立つ、奮い立つような感じがあります。

この前も写真付きでこんな料理をつくりましたと送ってくれて、すごい!!!こんなに美味しそうに作ってもらったんだ!!!と感動しました。

何度みても美味しそう!僕も一緒に食べたかったな~。

作物の発送は一番お客さまに近いところなので、丁寧にかつ新鮮のままお届けしたい。夏場は葉っぱがへたっとするのでスピード勝負。冬は綺麗さ勝負です。
最後に心で念じます「愛情をかけて育てた僕のかわいい作物よ、無事に届いておくれ」。そうして巣立っていくも可愛い。大事なお客さまも可愛いので、美味しく召し上がって欲しい想いも一緒にお送りしています。

また片神さんにお願いしたいと言ってもらえたときは、やっぱり一番うれしいですね。

スター農家になりたい

――5年後、10年後の自分はどうなりたいか、日本の農業をどう変えたいかをお聞かせください。

スター農家になりたいな。自分の作物で全国の人を笑顔にさせたい!
元々アイドルとか俳優になりたかったんですけど、都会にも行かず、オーディションにも応募もせず、挫折して、夢のまま積極的に動けなかったという若いころの後悔があるんです。

だから今、こうして自分を売り出す環境があることはチャンスだし、自分を見て若くて元気な人も農業をやりたいと思ってもらえれるような、そんな日本の農業に変えたいです! いや、変えます!

農業っておじいちゃん、おばあちゃんがやってるってそういうイメージだと思うんですけど、いや自分がそういうイメージだったんですけど、実際にやってみて、面白さとか楽しさとか、僕のかわいい野菜たちへの想いとかあって、わかってほしいというのがあるから、若い子たちをひっぱっていきたいな。

そのためにもスターのように誰かの憧れでありたい。僕の筋肉で元気になる野菜を体現したい。モテると思ってはじめた筋トレも大きな武器になりました。今でも週2回バレーボールをやっています。もちろんレフトとセンター、エースアタッカーです。
本当はもっと筋肉もみせたいのですが裸は会社NGなので、ここではチラ見せです。どんどん触ってほしいタイプなのに(笑)もし直接会える機会ができたら、僕の筋肉を触りに来てください!

編集後記

乙女ゴコロをくすぐりまくるスター片神ワールド。今回は電話取材だったのもあり、あのイケメンが笑顔で発する甘い言葉を思い返しながら書くと…ニヤニヤが止まらないのです。
だれか「イケメン農家・片神さんの筋肉を触りにいくツアー」があったら行くかしら?

こうして農家さんの声を生で聞くことで、自分の食がどこからくるのか、考えるきっかけになると幸いです。(担当:Motty)

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。
CATEGORY :農家さん

ライター情報

  • Noumusubi
  • Motty

    農むすび編集長。埼玉県深谷市出身。農家の孫。日テレAD時代、おしゃれカンケイを担当。農家さんの人となりをドラマチックに伝えたいと取材記事を書きはじめた。好きな農作物はメロン。農業は自然の恵みあってのもの。神社のお祭りで五穀豊穣を祈るのも、大切にしたいと思っている。

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