10~20代の若者が農業を選んでいる⁉その理由とホンネをリアル調査:農家デビュー白書2020

10~20代の若者が農業を選んでいる⁉その理由とホンネをリアル調査:農家デビュー白書2020
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2020.04.24

日本では農家数が急減する中「農業」を仕事に選んだ若者をリアル調査!なぜ、10~20代の若者が農家になりたいと思ったのでしょうか。その理由や、日本の農業のミライ予想図について聞きました。

目次

農家デビューした若者のリアル

日本の農家の78%が60歳以上と高齢化が進んでいます。かつて1,454万人いた日本の農家は56万人まで急減するのではないかと予測されています(※)。このままでは国産野菜が、食べられなくなってしまうかもしれません。そんな中、10~20代が農業を仕事として選んでいるようです。なぜ、農家になりたいと思ったのでしょうか。そして、農業のミライにどんな希望があると感じたのでしょうか。

※農林水産省の年齢別農業就業人口を参照
※2026年のデータは70歳で引退するとして算出した数字です

実際に、農家デビューしたのがどんな若者かをアンケート調査

今回、同世代として2020年4月1日に楽天農業(株)に入社した新人14名に、その理由やリアルな声を聞いてみました。本社がある愛媛のほか、東京、神奈川、石川、愛知、大阪、兵庫、京都、鹿児島など各地から移住をして就農した10~20代のフレッシュマンたちです。

――好きな野菜は?

1位:トマト(5名)
2位:キュウリ(3名)
3位:ほうれんそう・ハーブ(各2名)

→これから栽培のプロになるわけですが、自分はどんな野菜が好きかを聞いてみました。1位のトマトは「大好きです!」「育てるのも食べても両方いいです!」など、2位はキュウリで「サラダや酢の物に」、3位のハーブは「バジルなど育て始めました」「調理しやすい」と、栽培して、収穫して、そのまま調理ができておいしい!というのが条件のようです。

――最近ハマっていることは?

1位:カメラ(4名)
2位:ゲーム・マンガ(3名)
3位:釣り(2名)

→新生活がスタートしましたが、今後も学生時代からの趣味を続けていきたいという声が多かったです。1位のカメラは「サクラなど自然を撮るのが好き」など、2位はエンタメ系で「アニメやゲームが好き」など。3位は釣りで「愛媛に移住したのでいろんな釣りスポット巡りが楽しみ」とのこと。その他、「インテリアや家具・家電をチェック!」、そして「サイクリング。自転車を買ったので、愛媛県内を走ってみようかな~♪」や「お笑いライブ」、また、「投資信託(積み立てNISA)でコツコツ資金を形成しようと思ってます」など、社会人になったら資産形成を考えるしっかりした声もありました。

――今までどんな勉強をしてきましたか?

・ウイルスと昆虫の研究
・アーティチョークの研究
・野菜、稲作、果樹の栽培方法。バイオテクノロジーで草花を培養
・トマト、スイートコーン、ニンニクの栽培方法。土壌と農薬について
・マンゴーの研究。夏場の生産を可能にするためマンゴーの遺伝子の動きを調査
・石灰質土壌を用いた実験室内でのキュウリで鉄欠乏を起こす栽培条件の検討 など

→大学や専門学校や高校を卒業したばかりの14名ですが、農学部をはじめ、生物学、環境、経済、法律、地域活性論など、多分野で学んできたようです。専門性の高い分野の研究もしています。

また、はじめは農学部ではなく別の学部で「高校で畜産を学んでから大学で野菜を」、「経済学部で、ジェンダー学や法律、心理学などを学び、研究テーマが農業経済学でした」など、学んでいくうちに農業への知識を深めたいと考えるようになった人もいました。「播まきから収穫、販売までを自分たちでできるように」6次産業化について学んだり、「命について深く学びました。人は命を頂いて生きていること」という印象深いコメントもありました。

農業を仕事にしたいと思ったきっかけ

――農業を選んだきっかけを教えてください。また、他県から愛媛県へ移住された方は、どんな希望や不安がありましたか?

「おいしい野菜を作り、食べて欲しい。昔から栽培するのが好きで、好きな事を仕事にしたいと思ったからです。移住については、一人暮らしになるので、料理ができるか、また、お弁当を作るのも少し心配です。今まで実家が騒がしかったのですが今は1人で静かになって寂しいです。でも、仕事をするのが楽しみです!農業が好きだから。(18歳/大阪出身/男性)」

「幼い頃から田舎暮らしやスローライフに憧れつつも、定年退職後でいいやと思っていました。大学受験を機に農業に触れる機会が増え、遠回りしなくても、仕事にすればいいやん!と思うようになりました。かっこいい農家さんとの出会いが多々あったのも、大きなきっかけです!
移住に関しては、新しい土地とおいしい食べ物、人との出会いへの期待はありながら、ペーパードライバーで、まだ車を持つ勇気が持てないのが、今一番の不安です。(22歳/石川出身/女性)」

母方の実家が花卉(かき)農家で、幼小からお手伝いが楽しいと感じていました。これからの農業の可能性を知りより深く興味を持ちました。香川県で、将来独立する予定なので、気候が近い愛媛県で様々な事を学べると期待してきました。(22歳/大阪出身/男性)」

体を動かす仕事につきたいと思っていて、やるなら人がよろこぶものをと思い、一番最初に考えたのが農業でした。そこで専門学校に入り、収穫の達成感やおいしくできた時のうれしさなど、農業の魅力に気付き、仕事にしたいと思いました。(20歳/神奈川出身/男性)」

「高校・大学と農業を学び、野菜を作る面白さを知り仕事にしたいと思った。静岡希望ですが、初めて地元を離れるので、生活していけるのか不安はありました。(22歳/京都出身/男性)」

「動物が好きで畜産が学べる地元の高校へ進学しました。そして段々と野菜への興味が深まり、農業大学では主に野菜を学ぶうちに、農業を仕事にしたいと思いました。(20歳/愛媛出身/男性)」

「小学校の頃、祖父の農作業の手伝いを定期的にしていました。そのころから、将来は農業という仕事に就きたいと考え始めました。(22歳/東京出身/女性)」

農家になって叶えたい夢

――意気込みと、農家になって実現させたいことを、熱く語ってください。

・これからの日本の食を支えていくのは、オーガニック野菜!
「夢は、シンプルですがより多くの人に知ってもらうためにおいしい野菜をつくっていくことです。(20歳/愛媛出身/男性)」

まだ未熟ですが、早く仕事に慣れて精一杯がんばる!
「農家になったら、有機農業をし、有機野菜の良さをみんなに広めたい。(18歳/愛媛出身/男性)」

・1人1人の意識で変わっていくので、毎日意識して先を見据える
「叶えたいことは、将来的には地元の鹿児島で有機農法を使って、西洋野菜(アーティチョークやエシャロットなど)の珍しい野菜を育てて楽天ファームに出荷していきたい。フルーツや珍しい野菜がよく売れると聞いたので、珍しい野菜を栽培していきたい。(20歳/鹿児島出身/男性)」

1日でも早く会社の戦力に。毎日しっかり学ぶ!
「夢は、赤ちゃんから老人まで、安心・安全に食べてもらえる作物を栽培すること。実家を出てきたので、ここで頑張って家族のみんなを安心させて、しっかり親孝行もしたいと思います。将来の事はまだ考えていないですが、農業をしていたいですね。(18歳/大阪出身/男性)」


・目標に向かって全力で突き進む!
スマート農業と有機農業を両立した仕組みつくりを叶えたい。機械化によって、作業効率を高め、少ない労働力で大規模な農業を、オーガニック野菜の栽培にも活用できるように、仕組みやプログラミングを行いたい。(22歳/大阪出身/男性)」

東京のみんなに成長した姿を見せたい!
「食べた瞬間、みんなが笑顔になる生産者になりたいです!小さい頃から夢だった仕事にも就けとってもうれしいですが、社会人として立派に仕事を全うしたいと思います!先輩方に驚かれるような、急成長を見せたいです!頑張ります。(22歳/東京出身/女性)」

5年後、10年後。日本の農業ミライ予想図

――「あなたと日本の農業」の5年後、10年後を想像してみてください。

「これからは、スマート農業や有機栽培、6次産業化など何かの削減や新しい事の取り組みが実現できた所から伸びていき、市場などは大量の農地をもつ代々続けている人のみになり減っていくと思う。(20歳/神奈川出身/男性)」

確実にグローバル化(もうなっていますが)が起こり、日本の国産ブランドというだけの付加価値では対抗できなくなる。大規模農業による安価な作物とどう差をつけていくか、日本の作物を海外へ売るためには何をウリにするかが問題になります。スマート農業が推進され、5Gなどの通信技術により、畑から生身の人間が居なくなるのでは、とも思う。(22歳/兵庫出身/男性)」

「農家人口はさらに減少し、農業ベンチャーや新規就農者のグループが増加すると思う。日本の農産物の多くは輸入することになると思う。(22歳/京都出身/男性)」

「5年後は仕事もしっかりと覚えて波に乗っていることでしょう。農業は今と全く変わっていて、無人で機械が浸透してロボットが栽培管理しているだろうし、気候変動で、育てる作物も変化してそう。10年後の僕は28歳で、後輩からも慕われていたい。その頃もしかしたら、独立を考えているかもしれないですね。(18歳/大阪出身/男性)」

「私はかっこいい農業者になってる…はず!農業は、食べることができなければ、人間は生きていけないので、これからの農業は、グンッ↑っと成長してると思います。食に対する意識がもっと高まっていると予測します。(22歳/東京出身/女性)」

「農業というと、今は家族でやっているのが一般的だと思いますが、大規模農園で無人の機械を入れて、法人化が増えていくのではと思います。それがオーガニック農園になるように頑張りたい。(22歳/愛媛出身/男性)」

「市場におろさない有機農家といったような、個人農家(法人を含む)が増えていくと思います。それに伴って、そんな個人を協働させるシステムやサービス、オンラインマーケットなどIT の展開があるのではないでしょうか。それらを取捨選択、または創造して”個体”を売り出す世界になると思います!個人的には、農家と消費者の境界線を薄くした、参加型農業をして、食育などにも絡めてみたいです。(22歳/石川出身/女性)」

人事に聞く!若者のイマドキ就農動向

――若い人たちの就農について、2020年の動向はいかがでしょうか?

楽天農業株式会社人事部の田口瑞季さんへお聞きしました。

今年14名の新卒が入社しましたが、若者の一次産業への関心が高くなっています。就農したい人をはじめ、1次産業を通して地域へ貢献したいという人など、幅広く増えています。“農業は儲からない”と言われるマイナスのイメージを持たれがちですが、決してそうではありません。農業は今後に大きな可能性を持つからこそ、その可能性を実現したいと、未来を描く若者が増えてきました。農業に魅力を感じて就農したいという若者は今後はもっと増えてくると、私は感じています。

――どんな農家さんに育ってほしいですか?

「農業人」として成長してほしいです。これは、社長遠藤の想いと同じです。今期の新人さんは、特に農業に革命を!という会社の理念に共感し、熱意を持って入社してくれました。農地見学の時に、土や野菜に触れながら目を輝かせてキラキラした表情が深く印象に残っています。改めて農業への情熱を感じました。ぜひ、その熱さを持ち続けて先輩たちに負けないくらい育ってほしい。そして、将来は農業活性化に貢献できるような農業人になってもらいたいです。

◆楽天農業株式会社で農家になりませんか
一緒に働くスタッフから有機栽培のノウハウを学ぶことができるので、安心して農家に就職ができます。農家を仕事の選択肢に入れてみてはいかがでしょう。

編集後記

日本では農家人口が急減している中、農家になりたい若者の気持ちをずっと聞いてみたいと思っていました。有機農業の可能性への期待が大きく、かっこいい農家になる!独立して地元でオーガニック農園する!農業で食べていける仕組みづくり!など、しっかりと、農業人の思考をもっていました。若いエネルギーってすごい!みなさんのキラキラした叶えたいこと。ひとつづつカタチにしていくと、日本の農業のミライが輝いてきますね。「農家と消費者の境界線を薄くした、参加型農業」を、ぜひ楽天ファームで一緒に叶えましょう!(Kika)

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。

ライター情報

  • Noumusubi
  • Kika

    農むすび編集部。兵庫県出身。祖母は愛媛のみかん農家。段ボール箱で毎年みかんが届き1日10個以上食べていた。趣味はARTと旅とワイン。金融から農業のメディア編集にチェンジ。農家ってカッコイイ!子供たちが憧れる職業となるよう、農家さんの人生に向き合い、心に響く記事作りを心掛けている。