冷凍ブロッコリーで簡単オーガニック離乳食レシピ!管理栄養士が教える調理のコツと栄養&保存法

冷凍ブロッコリーで簡単オーガニック離乳食レシピ!管理栄養士が教える調理のコツと栄養&保存法
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最終更新日:2024.03.13 公開日:2022.08.02

離乳食に便利な冷凍野菜!さらに有機野菜だったら安心して使えますね。今回は楽天ファームの100%オーガニック冷凍ブロッコリーを使って、初・中・後・完了期におすすめの時短レシピ4種を管理栄養士がご紹介します。

目次

冷凍ブロッコリーを離乳食にするコツと栄養素

冷凍ブロッコリーを離乳食にするコツと栄養素

ブロッコリーは離乳食の【初期(生後5~6カ月頃)】から取り入れられ、離乳食【完了期(生後12~18カ月頃)】はもちろん、幼児食でも大活躍してくれる野菜です。

離乳食の【初期】から【中期(生後7~8カ月頃)】にかけては茎の部分が硬いため、穂先の緑色の部分(花蕾(からい))を使います。離乳食【後期(生後9~11カ月頃)】からは茎の部分も小さく刻んで与えられます。またブロッコリーライスも便利ですので、後半でご紹介します。

ブロッコリーはクセが少ないため赤ちゃんが食べやすく、離乳食に彩りを添えてくれます。また栄養面でも鉄や食物繊維が豊富ですので、生後9カ月頃から対策したい貧血や、便秘がちな赤ちゃんにも役立ちます。

離乳食の時期は食べる量が少ないため、保存がしやすく使いたい分だけ使える冷凍ブロッコリーが便利です。冷凍ブロッコリーを加熱理調理したあとは再冷凍も可能になります。まとめて作って冷凍保存しておくと、毎日の離乳食作りが楽になり便利ですよ。

冷凍ブロッコリーの調理はとっても簡単!電子レンジ加熱が可能なお皿や容器に、ブロッコリー1~2房と水を小さじ1杯入れ、ふんわりとラップをして600Wで30~50秒ほど加熱するだけでOKです。

100%国産オーガニック冷凍ブロッコリー

今回の離乳食レシピに使うのは「100%国産オーガニック冷凍ブロッコリー」です。農薬に頼らずに有機栽培され、大事に育てられたブロッコリーとのこと。スーパーでは国産の冷凍ブロッコリーを見かけることが少ないため、なるべく国産のものを赤ちゃんにあげたいという方にはぴったりですね。

私は普段から冷凍ブロッコリーをよく使うのですが、こちらのブロッコリーを初めて食べたときはちょっぴり感動しました。冷凍ブロッコリーによくある水っぽさが気にならず、味も濃厚で甘みも強く、とてもおいしいのです。

私の1歳の子どもは、気に入らない食べ物はベーっと吐き出すことがあるのですが、こちらのブロッコリーは嫌がることなくおいしそうにパクパクと食べてくれました。

大げさではなく「こんなにおいしくて、しかも国産の冷凍ブロッコリーがあるならもっと早く知りたかった!」というのが感想です。少し値が張りますが、子どもだけなら使用量が少なく済むため、とくに国産の生のブロッコリーが手に入りにくい時期は、子ども用にストックしておこうかなと考えています。

ではこちらの冷凍ブロッコリーを使い、離乳食初期から完了期まで、それぞれの時期にあわせたレシピを紹介していきます。

初期(5~6カ月頃):ブロッコリーペーストのレシピ

初期(5~6カ月頃):ブロッコリーペーストのレシピ

離乳食【初期】はブロッコリーをペーストにします。茎の部分は硬いため、穂先の部分を使いましょう。

<材料(作りやすい分量)>
冷凍ブロッコリー(穂先のみ)・・・1房
湯冷まし・・・小さじ1/2~1

<作り方>
①耐熱容器にブロッコリー、水(分量外)を小さじ1入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で30秒加熱する。加熱が足りなければ10秒ずつ様子を見ながら追加して加熱する。

初期(5~6カ月頃):ブロッコリーペーストのレシピ

② ①の茎を切り落とし、すりつぶして湯冷ましを少しずつ加え、ポタージュ状になるまでのばす。

<ポイント>
初めのうちはなめらかになるまで丁寧にすりつぶしましょう。ハンドブレンダーがあると、あっという間にペースト状にでき便利です。

中期(7~8カ月頃):ブロッコリーとじゃがいものミルク煮のレシピ

中期(7~8カ月頃):ブロッコリーとじゃがいものミルク煮のレシピ

ゴックンになれてきたら、みじん切りの大きさにします。じゃがいもやかぼちゃなどのやわらかい食材とあわせたり、必要に応じてとろみをつけたりすると食べやすくなりますよ。

<材料(作りやすい分量)>
冷凍ブロッコリー(穂先のみ)・・・1~2房(15g)
じゃがいも・・・1個(100g)
育児用ミルク・・・20~40ml分

<作り方>
① 耐熱容器にブロッコリー、水(分量外)を小さじ1入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で30~50秒加熱し、穂先を細かく刻む

中期(7~8カ月頃):ブロッコリーとじゃがいものミルク煮のレシピ

② じゃがいもは芽があったら取り除き、皮ごとラップに包み電子レンジ(600W)で3分加熱する。爪楊枝などを刺してみて、硬いようであれば20秒ずつ追加して加熱する。火が通ったら粗熱がとれるまでラップに包んだままにしておく。

中期(7~8カ月頃):ブロッコリーとじゃがいものミルク煮のレシピ

③ じゃがいもの皮を手で剥いてフォークでつぶし、①、育児用ミルク(お湯で溶いたもの)を食べやすい硬さになるまで加え混ぜる。

<ポイント>
育児用ミルクは食べ具合にあわせて量を調整してください。牛乳でも代用できますが、牛乳を使う場合は加熱しましょう。

後期(9~12カ月頃):ブロッコリー入り卵焼きのレシピ

後期(9~12カ月頃):ブロッコリー入り卵焼きのレシピ

もぐもぐするのが上手になってきたら、ぜひ手づかみ食べレシピに挑戦してみましょう。野菜をたっぷり入れた卵焼きは、離乳食後期にぴったりのメニューです。

この頃の卵の量の目安は全卵1/2個ほどです。ちょっと多めに作って、大人も一緒に「おいしいね」と食べてみましょう。

<材料(作りやすい分量)>
卵…1個
冷凍ブロッコリー…1~2房(15g)
にんじん(すりおろし)…5g
牛乳…小さじ1
粉チーズ…1振り

<作り方>
① 耐熱容器に冷凍ブロッコリー、水(分量外)を小さじ1入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で30~50秒加熱し、食べやすい大きさに刻む。

② 卵をよく溶きほぐし、①、すりおろしたにんじん、牛乳、粉チーズを混ぜ合わせる。

後期(9~12カ月頃):ブロッコリー入り卵焼きのレシピ

③ フライパンを熱して薄く油(分量外)をひき、②を流し入れる。

後期(9~12カ月頃):ブロッコリー入り卵焼きのレシピ

④ 固まってきたら端に寄せ形を整え、弱火で十分に火を通す。

<ポイント>
卵焼きは巻かなくても、卵焼き器やフライパンのフチで形を整えると簡単です。両面しっかり焼きましょう。

完了期(12~18頃):ブロッコリーの白和えのレシピ

完了期(12~18頃):ブロッコリーの白和えのレシピ

完了期になれば、細かく刻む必要がなくなるため、キッチンはさみでパチパチと切ると簡単ですよ。

豆腐とあわせた白和えは、ブロッコリーのパサつきが気になりにくく、食べやすいメニューになっております。

<材料(1人分)>
冷凍ブロッコリー…1~2房(15g)
絹ごし豆腐…20g
すりごま…少々
しょうゆ…少々

<作り方>
① 耐熱容器にブロッコリー、豆腐、水(分量外)を小さじ1入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジ(600W)で30~50秒加熱する。

完了期(12~18頃):ブロッコリーの白和えのレシピ

② ブロッコリーは食べやすい大きさに切り、豆腐はつぶす。すりごま、しょうゆと合わせる。

<ポイント>
すりごまはほんのひとつまみ、しょうゆは1~2滴で十分です。かつお節を入れたり味噌を入れたりアレンジするのもよいでしょう。

離乳食には「ブロッコリーライス」が便利

離乳食後期からは「ブロッコリーライス」が便利

冷凍ブロッコリーは応用がききやすく便利ですが、離乳食にさらに活躍してくれそうな「ブロッコリーライス」を見つけました。

もともとはお米の代わりに食べる目的の商品なのですが、はじめから細かく刻まれているため、調理の時間をグッと短縮できます。こちらは離乳食【後期】以降でしたら、すりつぶす必要もなくそのまま利用できるのもいいですね。

実際に1歳の子どもに使ってみましたが、スープ、卵焼き、リゾット、煮物、和え物などの彩りなどにもぴったりで、とても活躍してくれています。

 離乳食【後期】は1日3回食になり、準備が大変になる時期でもあるため、このようにパラパラとふり入れるだけで使える食材は本当に助かります。

先ほど紹介した卵焼きや白和えも、ブロッコリーライス大さじ1~2杯ほどで代用できますよ!忙しい毎日のお助け食材として、ぜひお試しください。

離乳食の作り置き保存方法や賞味期限、注意事項

保存方法や賞味期限、注意事項

赤ちゃんは雑菌に対する抵抗力が弱いため、作った離乳食を冷蔵保存する場合は、その日のうちに食べきります。

冷凍する場合は1~2週間ほど保存が可能です。1食分ずつラップに包むか、製氷皿などに入れて凍らせ、凍ったら冷凍用保存袋に移して冷凍しておきます。食べる際は電子レンジか小鍋を使い、十分に再加熱をしましょう。

また今回の記事でお伝えした食べ物の大きさや月齢はあくまで目安ですので、赤ちゃんの食べ具合によって調整してください。

<ご注意>
こちらで紹介したレシピはアレルギーでない場合を対象に紹介しています。使用する食材については、アレルギーがないかを確認したうえであげるようにしましょう。


以上、いかがでしたか?

離乳食の定番食材であるブロッコリーは、栄養豊富で赤ちゃんも食べやすい野菜です。冷凍ブロッコリーなら保存もききやすく、使いたい分だけ使えるので離乳食作りに重宝します。おいしい冷凍ブロッコリーを使えば、赤ちゃんもママもにっこり。ぜひ今回紹介したレシピを参考にしてみてくださいね。

次回は「冷凍かぼちゃ」を使った離乳食レシピをご紹介します。お楽しみに!

◎今回使用した冷凍ブロッコリーは楽天市場で購入できます。

かんたん離乳食
  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。
CATEGORY :レシピ

ライター情報

  • Noumusubi
  • 広田 千尋

    管理栄養士。保育園・保健センター・病院で幅広い年代の健康づくりをサポートし、2020年より独立。栄養や食に関するコラム執筆、監修、健康に配慮したレシピ作成などを行う。プライベートでは1児の母で、毎日の食事作りに奮闘中。身近にある材料でとにかく簡単に作れるレシピの提案を得意とする。

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