冷凍?フリーズドライ?カリフラワーライスを管理栄養士が使い比べてみた
糖質コントロールに便利な食材カリフラワーライス。冷凍のものが主流でしたが、フリーズドライのカリフラワーライスが登場!今回は冷凍のカリフラワーライスとの使い分けや食べ方を管理栄養士がご紹介します。
冷凍とフリーズドライのカリフラワーライス
カリフラワーライスは冷凍食品が一般的でしたが、楽天ファームで日本発?!のフリーズドライカリフラワーライスが開発されました。冷凍庫がパンパン問題で収納にお困りだった方には、常温保存ができるフリーズドライのカリフラワーライスはまさに救世主です。
ただ、気になるのは肝心のお味と栄養素!
冷凍のものとフリーズドライのものに違いはあるのでしょうか?管理栄養士の視点で実際に食べ比べも交えながら分析します。
見た目の差は?味の差は?
まずはパッケージの見た目と重さの違いをみていきましょう。
左が冷凍で210g(内容量:200g、1~2食分)、右がフリーズドライで59g(内容量:37g、約3食分)です。フリーズドライはチャック付きのアルミ製袋に入っていて湿気しにくいようになっています。
それぞれ中身をだすとこんな感じです。
左:冷凍カリフラワーライス
右:フリーズドライカリフラワーライス
まずはそのまま食べ比べると、冷凍タイプはただ冷たい野菜ですが、フリーズドライはお菓子みたいで食べても美味しいです。香ばしい風味があって、噛んでいると口の中で膨らむ感じがします。
それでは、ご飯に代わりになるように、冷凍は電子レンジで加熱、フリーズドライは熱湯をかけて戻していきます。
こちらが冷凍とフリーズドライをご飯茶碗に盛り付けたものです。
少し色が違って、冷凍は黄色味があり、フリーズドライは青味があります。粒1つ1つの大きさは変わりないように見えます。
食べてみると、どちらも味の主張はなく、野菜の甘みをほんのり感じます。フリーズドライのほうがややカリフラワ―の味を強く感じます。食感は、冷凍のものは柔らかさの中にシャキッとした歯応えを感じ、フリーズドライは冷凍のものよりやや固めで白米と混ぜて食べると食べやすそうです。気になる香りは、フリーズドライのほうがカリフラワ―特有の香りを強く感じました。
多少の違いはあるものの、どちらのカリフラワ―ライスも味や香りにクセがないので、ご飯の代わりとしてそのまま食べてもおいしいと感じました。
栄養素の差は?
もしかしたらフリーズドライにすると栄養素が乾燥で水分と一緒に飛んでしまうのでは?さて一体どうなのか、冷凍カリフラワーライスとフリーズドライカリフラワーライスの栄養価を見てみましょう。どちらも1食分で比較します。
<冷凍カリフラワーライス1食分150gの栄養価>
・エネルギー:47kcal
・たんぱく質:2.3g
・脂質:0.9g
・炭水化物:7.4g
・食物繊維:4.7g
・糖質:2.7g
<フリーズドライのカリフラワーライス1食分12gの栄養価>
・エネルギー:48kcal
・たんぱく質2.3g
・脂質:0.9g
・炭水化物:7.5g
・食物繊維:4.7g
・糖質:2.8g
どちらもほぼ同じですね!
楽天ファームのフリーズドライカリフラワーライスは高温にかけずに乾燥しているから風味・味・香りだけでなく、栄養価が損なわれにくいのだと思います。栄養面での差はほとんどないので、収納や使いやすさを考えてお選びになるとよいと思います。
ちなみに白米と比較すると栄養素の違いはどうでしょうか?
<白米150gの栄養価>
・エネルギー:234kcal
・たんぱく質:3.8g
・脂質:0.5g
・炭水化物:55.7g
・食物繊維:2.3g
・糖質:53.4g
(文部科学省「日本食品成分表2020年版八訂」より「こめ[水稲めし]精白米 うるち米」を参照)
カリフラワーライスは白米に比べてエネルギーは1/5(80%オフ)、糖質は1/20(95%オフ)、食物繊維は2倍も含まれています。
また、カリフラワーライスはカサがあるので、お茶碗に150gを盛るとボリューム満点!それでも、エネルギーはたったの47kcalで糖質は2.7gです。そして便通をよくする働きのある食物繊維が多いのが特長です。
どうやって使い分ける?
冷凍のカリフラワーライス200gのもの10袋を冷凍庫で保管すると、私の場合は半分ほど使ってしまいます。ただ冷凍タイプはお湯を沸かすことなく、レンジで加熱するだけなので、そのほうが楽な方には便利だと思います。
保存期間は、冷凍のものは製造日から1年で、フリーズドライのものは製造日より8ヶ月です。
フリーズドライタイプは常温保存が可能なので、ちょとした隙間に収納できそうです。冷凍庫がパンパンだったり、一人暮らしで冷凍庫のサイズが小さい場合はフリーズドライが便利だと思います。
フリーズドライは持ち運びにも便利
フリーズドライの場合は1食分が12gと軽く、お湯を注ぐだけで食べられるので、持ち運びにも便利です。会社へ持っていて、ランチとして食べたり、ピクニックや登山に持ったりもできます。持ち運ぶときは深めのタッパーに入れておくとそのまま熱湯を注いで食べられます。
また食材ストックとして活用することもできます。カリフラワーライスは、スープに入れたり、卵焼きに入れたりと少量ずつでも使いやすいのがいいですね。
特にフリーズドライのカリフラワーライスは、市販のスープカップスープに入れても冷たくならないので、お好みの量を加えて食べ応えのあるスープとして楽しむことができます。
スープにカリフラワーライスをプラスすることで、不足しがちな食物繊維を補えるのもメリットです。食物繊維はお腹の調子を整えるほかに、血糖値の急上昇を抑える働きがあるのでダイエット中も不足なく摂りたい栄養素になります。
以上、いかがでしたか?
カリフラワーライスに冷凍だけでなくフリーズドライも登場したことで、ライフスタイルに合わせて選べる幅が広がったのは革新的ですね。私は糖質コントロールの際は、フリーズドライタイプを会社でのお昼ごはん、キャンプなどのアウトドアに持っていきたいです。
どちらにしても楽天ファームのカリフラワーライスは、そのままお米の代わりに食べやすいですし、国産オーガニック100%だから安心なので、糖質制限ダイエットの味方として続けやすいと思います。
【お知らせ】
フリーズドライのカリフラワーライスは、在庫限りで終売となりました。
現在は、人気の「冷凍カリフラワーライス」のみの取り扱いとなっております。
◎楽天ファームの「カリフラワーライス」は購入できます。
国産100%の有機カリフラワーを細かくカットしました。お米の代わりとしてチャーハンやカレー、ドリア、スープ、ハンバーグのたね、卵焼きの具など、使い方は色々。
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- 農作物は、季節や天候などにより状況が変わります。
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