インタビュー クセがスゴい!1房1房の糖度にこだわる次世代ぶどう農業男子

フルーツ王国のひとつ岡山県に、Ragriで人気の「シャインマスカット」と「ピオーネ」を育てるぶどう農家さんがいます。
お客様からの「今まで食べたシャインマスカットのなかでも、ダントツ1番美味しかったです!」との情報をもとに、ゆうや農園の西崎祐也(にしざきゆうや)さんに美味しさの秘密を伺いました。

クセがスゴい!黒い軽トラ

クセがスゴい!黒い軽トラ

ゆうやさんのぶどうハウスへ向かうと、そこにあったのは黒い軽トラック!!!
この色は売っていないので、普通の白い軽トラを、友達の車やさんに頼んで「艶消しブラック」に塗装してもらったそうです。

(あの人気お笑いコンビと同じ)岡山の方だからでしょうか。クセがスゴい!

二代目だけど独立!自分の農園で勝負したい

――――――Ragri農家になった経緯を教えてください。

本当は消防士になりたかったんですが、最終で落ちてしまって…11月9日生まれなので、運命を感じていたんですが諦めました。
そんな時に父の紹介で、近くのおばあちゃんからぶどう農園を引き継ぎました。

父もぶどう農家で、師匠でもありますが、農園は別で経営しています。
一緒にやろうか考えましたが、父に雇われるより、自分でやったほうがやりがいもあると思って5年前に独立しました。

二代目だけど独立!自分の農園で勝負したい

【父】こんにちは。慎ちゃん農園の西崎 慎太郎です。
   15年前に脱サラして農業をはじめました。3日に1回はゴルフに行ってます。明日はゴルフなのでテンション高めです!

【ゆうや】まだ作業があるのに、それでもゴルフにいけるのがすごいと思いますよ。

【父】マジメでしょう。本当にええこですわ!
   大学時代は、私がゴルフ行ってる間に、面倒な作業が全部終わってました。花嫁募集と書いといてください!

1房1房、糖度を見極める

――――――ゆうや農園のぶどうはなぜ美味しいのですか?

味のバラつきがないように、どの房もしっかり熟れているのを確認してから出しています。
よそでは木単位で収穫する方もいますけど、自分の場合は房単位で収穫します。同じ木の中でも、房によって熟れる速度が違うんです。

1房1房、糖度を見極める

甘いぶどうの目印は「線」が入っていることです。シャインマスカットの場合は、粒の中央に一直線に入っています。

ぶどうのランクは、上から「赤秀(あかしゅう)」「青秀(あおしゅう)」「優(ゆう)」「良(りょう)」と4種類ありますが、これは最高ランクの「赤秀」で出せそうです。

Ragriのお客様には「赤秀」「青秀」「優」の中からバランスを見て、1房1房の糖度を見極めてお送りしています。

シャインマスカットは糖度18度以上

味を良くするには、品種によって違いますが、まずは肥料をあげすぎないことが大切です。
肥料をあげたら大粒になる。大粒になると大味になる。だから見栄えばかり気にしても、味がおそろかになってしまいます。

僕はできるだけ大粒に作りますが、味のバランスがとれるギリギリの大きさにしています。

シャインマスカットは糖度18度以上

そして水の加減が大事です。これで散水をします。下の部分から水が出るのですが、その調整が糖度を左右します。
他にも、いらない芽をとったり、暴れる枝(元気な枝)を剪定したり、房の数を調整するなど、細かい作業が糖度や粒の大きさに関わってきます。

糖度について、シャインマスカットは18度以上が基準です。18度というのは農家にとってなかなか厳しいので、それ以下で出される方も多いようですが、僕はしっかり全ての糖度を計って、18度以上で出しています。

ピオーネは16度以上で、ほとんどのぶどうは16度が基準になっています。シャインマスカットが特別です。

年1万房を出荷!もくもくとやる

――――――このハウスのシャインマスカットは、何房くらいあるのですか?

この中だけで、3,000房くらいですね。他のハウスのシャインマスカットやピオーネ、紫苑(しえん)、桃太郎ぶどうを合わせると、1年で1万房くらい出荷します。

基本的には全部1人でやりますが、今年は研修生の石川光一くんが一緒にやってくれています。

年1万房を出荷!もくもくとやる

――――――石川さん、ゆうやさんはどんな方ですか?

【石川】遊びと仕事をきっちり分ける方ですね。仕事はもくもくとやられるので、僕がひとりでしゃべってます。

【ゆうや】いつも聞き流してます(笑)

冬は体力、夏は神経を使う

――――――農家になってよかったことは?

自分の思った通りにできるので、時間の自由がきくことですね。消防士だとそんなわけにはいかないので、結果的には良かったかなと思います。
1年の中で、6月の頭はちょうど休みがとれる時なので、先日ラスベガスに行ってきました。

冬は体力、夏は神経を使う

実が硬い時期、このくらいの大きさから1~2週間で一気に膨らむのですが、その間は木に負担をかけられないので、木を触れなくなるんです。それが6月の頭。

ぶどう農家は7月から9月の出荷時期がやはり一番忙しいですが、1年を通して結構やることがあります。

  • 10月~3月:土づくりの時期。根っこを元気にするために、地中に空気を入れて、堆肥をいれる。
  • 4月:発芽の時期。芽がでるとホッとする。いっぱい出るので、いるものといらないものを剪定する。
  • 5月:開花の時期。房の形を花の切り方で決めていく。シャインマスカットは枝が暴れて大変。
  • 6月:実の成長の時期。木が触れないので、ちょっと休憩も。
  • 7月~9月:収穫・出荷の時期。繁忙期。

冬は体力仕事、夏は神経を使う仕事という感じです。冬はビニールハウスの張替えもやったりしますが、力仕事なので、地域の若手が協力して皆でやっています。実は僕が若手30人のまとめ役を任されていたりします。

今年の樹齢が一番いい時期

ぶどうの木の寿命は10~15年くらいもちます。
苗から出荷できるまで3~4年かかるので、桃栗三年…の3年パターンですね。その間は実をつけない畑がでてくるので、自分ができるより多めに畑をもって、計画的にやっていく必要があります。

今年の樹齢が一番いい時期

これはピオーネの木なのですが、樹齢7~8年なので、今が一番いい時期かもしれません!

シャインマスカットも今年はいいですよ。おすすめの食べ方は、冷凍庫で半分凍らせてシャーベット感覚!なのですが、農家の贅沢ですかね(笑)どうぞご期待ください!

編集後記

最初は「ちゃらい?」と思ったのですが、畑の手入れが行き届いていて綺麗だったので、丁寧に仕事をされるのがすぐわかりました。
いつもお客様に送る成長履歴も1週間に1度きっちりアップされていて、コメントが苦手だから写真を頑張ってますと言っていました。まっすぐで信頼できる農家さんだなと思います。
西崎祐也さん27歳、素敵なお嫁さんもみつかりますように。
(担当:Motty)